プロローグ第1節:サイボーグの戦争(小学生の作文風)
夕方、農村の周りはしーんとしていました。でも、その静けさはなんだか変で、ちょっと怖かったです。土の匂いが鼻をくすぐる中、こわれた家があちこちにありました。その間を、サイボーグの兵隊さんたちがまっすぐに進んでいきます。「あの人たち、なんでこんなに静かなんだろう?」とぼくは思いました。
「熱源反応、3時方向。」
誰かが低い声でそう言うと、みんな同じ方向に体を向けました。その動きはぴったりで、まるでロボットのダンスみたいでした。急に茂みの中から火が飛び出して、すごい音がして、「ぱんぱん!」と銃の音が響きました。ぼくはびっくりして耳をふさぎました。
銃の弾が土にぶつかる音がして、サイボーグの兵隊さんたちは、自分の体に付けたシールドでそれを防ぎました。そして、「よーし、反撃だ!」と言わんばかりに準備を始めました。
別のグループはこっそり裏側に回って、敵の後ろに忍び寄ります。その動きはとても静かで、まるで忍者みたいでした。「見張り、排除。」とまた声がして、あっという間に敵をやっつけてしまいました。「なんて早いんだ!」とぼくは思いました。
真ん中の建物に入ると、光る弾を投げ込んで、敵の目をくらませました。中では銃撃が始まり、「だだだだ!」と大きな音がして、ぼくは耳を押さえました。兵隊さんたちは、すぐに敵をやっつけて建物を制圧しました。
外では、古い戦車や車が頑張って戦おうとしていました。でも、サイボーグの兵隊さんたちはすごく速くて、まるで車よりも速いランナーみたいに動いていました。そして、敵の車を「パーン!」と壊してしまいました。「わあ、すごいな」とぼくは思いました。
「状況終了、撤収。」
最後の敵をやっつけて、また静かになりました。空には煙がのぼり、こわれた車や建物がたくさん見えました。ぼくはなんだか悲しい気持ちになりました。「戦争って、なんでこんなにひどいんだろう?」と考えました。
サイボーグの兵隊さんたちは、普通の人間よりもずっと強くて速いです。ぼくたちの世界では、もう戦車や飛行機なんて使わなくなって、戦いはサイボーグがするようになりました。でも、それが本当にいいことなのか、ぼくにはわかりません。
その夜、ぼくは星を見ながら、「こんな戦いがなくなればいいのにな」と思いました。そして、平和な世界になるように、心の中でお祈りしました。