2013年 1月1日
今までの小説を修正しました。
感想してくださった方、ありがとうございました♪
一月一日。
あれから少し時間がたち元旦を迎えた。
雫は少し少し立ち直っていった。
今日は元旦ということもあって、雫と初詣に行くことになっている。
最近は気分がいい。
色々とあったが、僕が今ここにいるのは、雫のおかげだから。
僕は時計を見た。
時刻は八時、雫との待ち合わせは八時半。
少し危ないかな……と思い、僕は急いで待ち合わせ場所に向かった。
「湊ー!」
僕を呼ぶ声が後方からした。
雫と………二人組の男女が僕に近寄ってきた。
誰だろう……?
僕は少し暗くなった。
僕は、昔から人と付き合うのは苦手で、友達もあまりいなかった。だから、話すのはあまり得意では無い。
たった一人の親友も死んだ。
だが、雫も同じ経験をしている。なのに彼女は僕とは違い、強く生きている。
雫は凄いと思う。
それが僕と雫の違いだ。
「湊、紹介するね。
同級生の神崎美保
霧条高広」
学校では、容姿端麗で、少し有名なカップルで僕も名前だけは知っていたが、直接話すのは初めてなので、とても緊張した。
「よろしくね、有里くん」
「よろしく、有里君」
霧条と神崎と少し話し、お参りをすることにした。
僕達が来ているのは、すぐ近くにある神社。
結構な大きさで、他県からも参拝に来る人がいるくらいだ。
僕らはお賽銭を入れ、お参りをした。
僕は当然、雫との幸せを願った。
雫の願ったことが気になったが、聞くのは辞めておいた。
今の雫とは少し話しずらい。
お参りを終え、僕達は帰ることにした。
帰り道、霧条が雫に話しかけてた。
僕はその言葉に耳を傾けた。
「椎名さんって、付き合っている人とかいるの?」
「湊だけど?」
「「!?」」
霧条と神崎は驚いていた。
それもそうだろうなぁ…、と俺も思っていた。
雫は、同学年から凄まじい人気がある。
そんなが彼女が、僕みたいに地味な奴と付き合っているのだから。
「あんな暗い奴の何処がいいの?なぁ、良ければあんな奴より俺と付き合わない?」
霧条の隣で、神崎が睨みつけていた。
「あぁ、嘘だよ嘘。
でも、椎名さんはせっかく綺麗なんだから、もっと良い人と付き合った方がいいと思うよ」
僕は思った。
こいつらは僕のことを何も知らないくせに、すぐにバカにしてくる。
まぁ人間の大半はそういうものなんだろうが。
「ううん。私にとっては湊はとっても大切な存在だよ。
湊がいないと、私は何も出来ないもん」
チッ。
霧条が雫に対して、舌打ちをした。
気にくわなかったのだろう。
確かに僕なんかよりは確かに、霧条の方が、断然にルックスも良いと思う。
それなのに、雫は霧条に言われても何も、僕をバカにしない。
そのことに少しイラついたのであろう。
霧条は、こちらを振り向きこう言った。
僕は、その言葉でブチキレた。
「そんな奴が好きだなんて、所詮はお前もそいつと同じように地味な奴なのか……
少し、期待してたんだがな……」
知らないうちに、僕は霧条に殴りかかっていた。
僕をバカにするのはいいが、雫をバカにするのは許せない!
そのことに恐ろしくムカついた。
その後のことは覚えていない。
一月一日 Fin~
少し長めに書きました。
感想待ってますっ!