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2013年 5月6日(後半)

更新遅れてすみません!

医師が僕に言った言葉はこうだ。


「椎名 雫さんは心臓病です」


え…?

僕は言葉を疑った。

これが夢ならばいいなと、何度願ったことだろう。

しかし、これは現実だ、まぎれのない現実だ。


「…本当ですか?」


僕は医師にギリギリ聞こえるような声で言った。

全身に力が全く入らない。

本当に信じられない、雫が病気だなんて。


「治すことは可能なんですか…?」


「治すことは出来ますが、可能性は半分以下と考えて下さい。

もし失敗してしまった場合、再手術は出来ませんので、よく考えて下さい」


「半分以下…」


半分以下…、失敗したら雫は死んでしまうかもしれない。



「雫が死んでしまったら…僕は……」


だが、成功する可能性はある。

成功する可能性があるだけ、良かった。

もしこれで、余命とか言われたら気が狂ってしまいそうだ。

希望はある、僕は心に言い伝えるように思った。


「すみません…

二人っきりにしてくれませんか?」


「わかりました、では…」



今は雫と話し合いたい、医師達は病室を離れ、僕と雫は二人っきりになった。


「えへへ……湊」


雫がゆっくりと目を開けて、僕に話し掛けてきた。

その表情は見ていると、泣きそうになるくらい、悲し気だった。


「雫………」


僕は雫にかける言葉が見つからなかった。

何か話し掛けないとと、思っていても全く内容が浮かばなかった。


僕が話し掛ける前に、雫の方から僕に話し掛けてきた。


「どうしようね……湊」


いつも元気な雫が、見たことの無いくらい元気がない。

僕に話し掛けるもその声は儚かった。

こんな雫を見るのは、本当に辛い。


「雫…今日はゆっくり休んでね……

明日また話そう、今言いたいことをお互いに整理してね」


僕がそう言うと、雫は静かにうなずいた。

今日はお互いに疲れている。

明日またゆっくりと話すとしよう。



そこまでに整理がつくかは、わからない。



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