2013年 5月5日(後半)
更新出来ましたが、またストップします…
僕は急いで雫の家に駆けつけた。
雫の家は、自分の家の約五倍くらいあるであろう、凄まじく大きい洋風の家であった。
まぁ椎名家といえば、ほとんどの人が知っている大財閥だから、全然不思議じゃないのだが。
そして僕は雫の部屋に入った。
雫は横たわっており、顔は普段より白く、息も荒かった。
「雫っ!!」
僕がそう言うと雫は目を開けた。その顔はとても弱々しかった。
「……湊?」
本当に辛そうだ。
何故、僕はもっと早く気付いてやれなかったのだろう。
「…学校…休んで…
ここに来たの…?」
掠れた声で僕に話しかけてくる、僕は今にも泣きそうだった。
「…うん。
雫、大丈夫?」
「…大丈夫よ………
ゴホッ!…ゴホッ!!」
どう見ても大丈夫そうではない。相当悪そうだ。
しかも雫がこんな中、この家には雫一人しかいない。
両親は会社の都合で常に海外にいるらしい。
「雫……
病院行こう…?」
「……………」
雫に返事はなかった。
どうやら眠ったらしい。
本当に心配だ。
僕はこれから毎日、雫の家に来ようと決めた。
今まで、僕の家に雫が来ていたが、これからは雫の家に僕が行く。
僕は雫に置き手紙をして帰ることにした。
ずっと一緒にいたいのだが、僕も家族が今いないので、色々と忙しいからだ。
「とりあえず今日は帰るね。
明日も来るから、病院に行こうね。
大好きだよ…雫…
だから…頑張って…」
だが…
僕の願いもむなしく届かなかった。