2013年 4月1日 新シリーズ
新シリーズスタートですっ!
これからもよろしくお願いします♪
四月一日。
雫に出会ってから一年がたった。
ここ一年は色々なことがあったなぁと、実感した。
雫との出会い、雫との付き合い、由井の死、父親の会社の倒産、竜ヶ崎蓮華、そして一人暮らし。
一人暮らしになってから、家事がこんなに大変なのかと実感した。
だが、雫に一人暮らしになったと報告してからは、雫がよく家に来て家事をしてくれているから、ありがたい。
そんなことを思っていると、家のインターホンが鳴り、雫が来た。
「コホッ。
……おはよう、湊」
若干、雫の顔色が悪い気がした。
気のせいかな?
一応、僕は聞いてみることにした。
「おはよう。
雫、どうかしたの?」
「うん。
風邪ひいちゃったみたい」
やはり、顔色が悪いのは間違いではなかった。
心配だ、雫に何かあったかと思うと。
「帰りに一緒に病院に行こうか?」
僕は気をつかい、雫に聞いてみた。
雫は小さく頷いて
「うん、お願いしちゃおうかな」
珍しい。
いつもの雫なら大丈夫とか言って、病院なんか行かないのに。
余程、悪いのか。
「学校休んだら?」
僕は雫を心配してそう言った。
「大丈夫だよ。
今日、午前中だけでしょ?」
雫はそう言い、つかつかと歩き始めた。
雫は歩きながら咳き込んでいた。
僕はこの頃は風邪かと思っていたが、雫の症状は日に日に酷くなっていった。
四月一日 Fin~
もう一つの小説
【バカと遊園地のドタバタ一日】も
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