2013年 3月18日(前半)
木曜日からは更新出来ません…
期末がありますので。
三月十八日。
学校が終わり、僕は竜ヶ崎蓮華を富士峰公園に呼び出した。
そう。昨日を答えを伝えるために。
「私を呼び出したのは、もちろん結婚の話ですわよね?」
「あぁ」
僕は呼び出したはいいが、いまだに答えに迷っていた。
「では、有里 湊。
私との結婚の約束してくださいますか?」
ここで、ほとんどの人は約束するであろう。
父親の会社が倒産し、その分、資金援助をしてくれるのだから。
だが、僕には雫がいる。
かけがえのない存在の雫がいる。さて……どうする。
「勿論。
約束してくださったら、貴方の今後の将来、家庭の安全を約束させていただきますわ。
さて、どうなさいますの?」
竜ヶ崎蓮華の言葉で一瞬にして、気が変わってしまいそうな気がした。
それほどいい条件なのだ。
「僕は……」
「…………」
「…約束しないっ!」
その言葉を聞いた瞬間、竜ヶ崎蓮華は鳩が豆鉄砲をくらったように驚いていた。
それはそうであろう。
こんないい条件、断るなんて普通あり得ないのだから。
「僕には雫しかいない。
そう決めたから」
竜ヶ崎蓮華は、驚いている顔から一転、悔しがるような顔に変わっていた。
「有里湊を手にいれれば、椎名家ともコネを取れると思っていたのにっ…」
その言葉を聞いた瞬間、僕は理解した。
そうか、雫にも迷惑がかかりそうだったんだ。
僕は竜ヶ崎家としてのビジネスとして使われそうになったのだ。
雫の家の、椎名家も結構な大財閥らしい。
とにかくこれで竜ヶ崎蓮華とは、何も無くなった。
「帰りますね」
僕は冷徹にそう言った。
「………っ!
いいんですわね!
貴方の家は!」
僕は振り向かない。
とりあえず家に帰って、母親と話そう。
そう決めたから。
三月十八日 前半 Fin~
もう一つの小説
【バカと遊園地のドタバタ一日】も
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