2013年 3月17日(後半)
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三月十七日。
時間は午後八時。
僕は竜ヶ崎蓮華という大財閥の一人娘に呼ばれて、富士峰公園に来ている。
数分後、公園の前にリムジンらしき車が止まり、竜ヶ崎蓮華が出てきた。
「あら?
流石ですわね、先に来ているなんて」
流石は大財閥のお嬢様。
服は明らかに高級なドレスを着ているし、何て言ってもこのお嬢様口調。
「何の用ですか……?」
僕がそう言うと、竜ヶ崎蓮華は険しい顔になった。
「貴方の御父様の会社が、倒産したそうでしたわね」
「!?」
「私の会社は貴方の御父様の会社と繋がっているのよ」
とは、言っても何故いちいちこのことを言いにきたのだろうか。
「ですが、貴方が私と結婚の約束を交わし、会社の跡継ぎになって下さるなら、貴方の家庭の資金援助をしてあげますわ」
何故、僕なんだ??
だがそんなことを思っている暇はない。
父親の借金の分を払ってくれる人がいるなら、誰だって、この条件をのむだろう。
だが、僕には雫がいる。
雫は誰にも変えられない。
「勿論。
貴方が椎名さんとお付き合いしていることは、知っていますわ。
ですが、私と結婚の約束をしなければ、貴方の家庭は崩壊してしまいますわよ?」
追い討ちをかける様な、竜ヶ崎蓮華の言葉。
どうする。
ここで決めても何にもならないと僕は判断した。
「明日…また……」
「そうですわね…。
明日またいいお返事を期待してますわ」
そう言うと、竜ヶ崎蓮華は帰って行った。
僕は疲れてしまい、家に帰りベッドにもたれこんだ。
三月十七日 Fin~
もう一つの小説
【バカと遊園地のドタバタ一日】も
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