2013年 3月17日(前半)
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三月十七日。
最近何故か視線を感じる。
ここ一ヶ月、同じ様な視線を感じていたが、特に気にしてはいなかった。
しかし、一ヶ月続くとなると、僕も流石に気味が悪くなった。
「おはよう、湊」
この視線は、雫ではない。
雫の視線はもっと暖かい。
「おはよう。最近、雫さ……変な視線を感じてない?」
「え?全然」
どうやら、僕に対しての視線らしい。
イジメとかでは、ないといいのだが…。
学校に着き、下駄箱を開ける。
すると、一通の手紙が入っていた。
「?」
以前にもこんなことがあった気がする。
「…そうか、バレンタインデーの時の…」
すっかり忘れていた。
僕は、とりあえず手紙を見てみることにした。
「今日の夜7時に
富士峰公園まで
来てください。
大事な大事な話があります。
From 竜ヶ崎蓮華」
この前と同じ、竜ヶ崎蓮華という差出人。
確か、大財閥の1人娘だとか。
そんなお嬢様が僕に何の話があるのかわからなかった。
とりあえず帰ったら行くことにした。
家に帰ると、家の中はしんとしていた。
母親が一人うつむいている。
「ど…どうしたの?」
母親は何も喋らない。
だが、僕に手紙を差し出してきた。
会社の倒産のことが書かれていた。
父親の会社はどうやら倒産したらしく、父親は家から夜逃げしたらしい。
「…う…うぅ…」
泣きじゃくる母親に、僕は何も声をかけられず、とりあえず約束の富士峰公園に行くことにした。
3月17日 前半 Fin~
もう一つの小説…
【バカと遊園地のドタバタ一日】も
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