表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/205

第61話 モヤモヤ

お待たせ致しましたー

 琥珀(こはく)さん達のお家を出てからもです。


 モヤモヤ、モワモワ。


 ずっとなんです。


 私は……どうしてしまったのでしょう。


 欲しい……と思ってしまったのです。


 国綱(くつな)さんの笑顔が。


 私のためだけに……と。


 どうしてしまったのでしょう? 私。


 むーちゃんさんをお嫌いなことはありません。好きです。


 けど……国綱さんへの『好き』が違う気がするんです。


 もっと……もっと、『好き』が大きい気がするんです。


 何故でしょう?



翠羽(みはね)?」



 ずっと考えていますと、国綱さんに呼ばれました。


 いつのまにか……止まっていたようです。



『……すみません』



 国綱さんの方に行きますと……国綱さんは、首をゆっくり振られ。何故か……手を、つかんでいただけたのです。



「……少し、遠回りしようか?」



 と言って、微笑んでいただけたので……私はつい、首を縦に振りました。あったかいのに……モヤモヤが消えていくようです。


 自分で言おうとしていた……触ろうとしていたことを、国綱さんにしていただけたのですから。


 こっち、と手を引かれながら連れて行ってくださったのは……ほとんどなにの存在もいない場所。


 いろんな形の、何か道具のようなものがあちこちある場所でした。



『……ここは?』


「公園ってところ。遊ぶより、ベンチに行こう」



 と、国綱さんが座るようにおっしゃったところは……大きな椅子でした。


 まだ右足だけですが、国綱さんが手を掴んでくださっているので……なんとか座れました。


 そして……手はまだ掴まれたままです。


 あったかい……です。

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ