第57話 堪能出来た
お待たせ致しましたー
プルプル、ツヤツヤを……たくさん触れました。
嬉しいことです。
今日もたくさん頑張りましたし。まだご飯は食べられませんが……『ご褒美』と言うことでしょうか?
嬉しいことです。
戻ったのは、右足に左手と腕。
おかしな箇所ですが、むーちゃんさんは私を怖いと思ってくださいません。
『……満足?』
『はい!』
足に触れていただけた時より、ずっともっと嬉しいです。
触る……と言うことは、もしや。
国綱さんにも……触れるのでしょうか?
『? どうか、した?』
むーちゃんさんに、一度聞くべきかもしれません。
『むーちゃんさん、ひとつお聞きしたいことが』
『うん?』
『手が戻ったのであれば……国綱さんに触っても?』
『……良いと思う』
やはり、良いのですね!
もちろん、国綱さんご本人のご許可もいただいてからですが。
いつも、すり抜けてもなでなでしていただけるのです!!
お返しが、したいんです!!
『……翠羽。国綱、好き?』
『……好き? です?』
むーちゃんさんは何を私に聞きたいのでしょうか?
ふるふると身体を横に振りました。
『……いずれ、わかる』
『はい?』
『……とりあえず。ご飯作ろう』
『! 私もお手伝い出来れば!!』
『……利き手、そっち?』
『どうでしょう?』
使いやすい手かどうか、まだたしかめていないので。
けど……何もないよりいいでしょうか?
次回はまた明日〜




