第36話 色々覚えたい
お待たせ致しましたー
ただし、すぐに食べられないようです。この前のじゃがいものように、軽く焼くだけではダメなようですね。
「ふふ。翠羽、面白い顔になっているよ?」
『……そうなのですか?』
自分の顔は自分で見られない状態なので、よくわかりませんが。国綱さんが、笑っていらっしゃるのでヨシとしましょう。
国綱さんは、冷蔵庫にある小さな箱のようなものを外しました。
「このタイマーと言うのを使って……だいたい片面5分かな? しっかり焼かないと、肉はそのままじゃ食べられないし……生地もどろどろしたままなんだ」
『……美味しくないのですか?』
「そうだね。この料理はしっかり焼くのがいいかな?」
お料理とは、簡単に出来るものではないのですね?
覚えるだけではなく、手順などが色々必要のようです。手などが戻れば……お手伝い出来るでしょうか?
たいまーと言うものを操作され、数字が……時計と言うものと同じように動きましたが、数が少なくなっていきます。これは……数字を戻している? のでしょうか?
『……戻っている?』
「そう。時計が進むなら、これは逆かな。あと、アラームって言うのはきっかりした時間に音を鳴らすとか」
『……不思議です』
記憶が戻れば違うように思うのでしょうが……今は違います。新鮮です。
国綱さんとタイマーが鳴るまで待っていると、ピピっと音が聞こえ……国綱さんは板のようなものがついた道具を持ち、おこのみやきの底に滑らせました。
「よっ」
上下をひっくり返していくと……またじゅっと音が聞こえてきたのです。
『これも……また同じ時間?』
「そうそう。チェックは必要だけど、その間に作るものもあるから」
と、次は冷蔵庫の中から……二つの調味料らしきものを取り出し。器に入れて、スプーンでかき混ぜていきました。赤も入ったのに茶色いです。さらに冷蔵庫から白っぽいのや、ふわふわしたものが入っている袋……緑の小さいのも。
何をされるのでしょうか?
『……それは?』
「トッピング。焼いただけだとあんまり味がないんだ。こう言うのを使って、味付けの仕上げをしていくんだ」
『……お塩じゃダメなんですか?』
「そうだね。単純であんまり合わないかも」
味付けが色々あるのですね。
そう言えば、エルフの琥珀さんのところでも色々ありました。今回のおこのみやきはありませんでしたが。
またタイマーが鳴り、以前じゃがいもで見たのと同じ串を使い……国綱さんは焼き加減を見ていました。大丈夫だったようで……お皿に移したら、とっぴんぐでたくさん仕上げていきます。
ふわふわしたのが動くのも驚きです!
『……これがおこのみやき? ですか?』
とっぴんぐのお陰か……とても豪華に見えます。
食べてみたいですが……身体が戻っていないのが悔しいです。
しゅん、となっていると、国綱さんがすり抜けても頭を撫でてくださいました。
「大丈夫。絶対いつか食べられるから」
励ましの言葉をいただけたので、嬉しいです!
とりあえず、国綱さんはご飯を食べなくてはいけません。
ご一緒させていただくと……食卓では、国綱さんはほふほふと言いながら、おこのみやきを美味しそうに召し上がりました。れいめんは……凄い音を立てましたが、国綱さんが笑顔だったのでそう言う食べ方だと覚えました。
次回はまた明日〜




