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第33話 自我意識

お待たせ致しましたー

 ───────……なに



 なに……なに、なに?



 なにを……した?



 わから……ない、わからない



 なにも……なにも




 わ……れ、は




 俺……は




 ぼ、く……は……僕は?




 なにを……しようと、していた




 手に入れたい




 そう思っただけ




 けど……なにを?




 なにを、しかけた?




 ふくらんで




 はじけて




 終わった……はずなのに




 なぜ……なぜ?




 ここにいるんだ?




 なぜ……『生きて』いるんだ?




 だけど……口に出来ない




 なにも……言えない




 言いたい……のに




 あの時……起きたことを




 裏切り者の末路を……戻してくれたんだ




時蟲(ときむし)』……の女が




 あの女の子供が



 だんだんと……思い出せて、きた




「……あ、……ああ、あ」




 口から声を出そうともがいていると……近くにいたらしい存在らが反応し始めた。



「え!?」


「対象が、何か言葉を!!」


「何ぃ!?」



 後悔も。


 懺悔も吐くつもりはない。


 だが……時蟲から、救われたのであれば。


 多少の『恩』とやらは返さねば。


魍魎(もうりょう)』で捨てた感情が……今、再び芽吹いてきた。


 また……ひょっとしたら、裏切り者として処分されようが。


 間に合って……欲しいと思ったのだ。

次回はまた明日〜

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