第195話 チャレンジメニューへ
お待たせ致しましたー
(……すごいな、この嬢ちゃん)
人間ではあるし、顔とかもめちゃくちゃ綺麗部類。加えてスタイルもベラボーいい方なのに。
俺っちの店のチャレンジメニュー、『ウルトラギャラクシー海鮮丼』を、制限時間を気にせずに食べたいと言うので……普通なら却下するのを、つい頷いてしまった。
普通なら、三十分にしてるんだが……この嬢ちゃんはちゃんと味わって食いたいらしい。
手を合わせ、ゆっくりと食べ始めた表情は笑顔そのもの。
文字通り『可愛い』んだが、どんどん口に入れていく海鮮丼が……器から、少しずつ消えていくんだが!?
文字通り、女の子ならすぐに満腹になる量を逸脱している!? ちゃんと食ってくれてるんだ!? こんなうれしいことがあっていいのか!!
「美味しいですぅ」
もぐもぐ、ぱくぱくしていく箸が……止まらないようだ。
マジで、全部食べ切ってくれるつもりだ。
見た目によらずという言葉通り……この子は、美味そうに俺っちが作った海鮮丼を食べてくれる。全く、うれしいことだ!
だが、早過ぎて念の為に計ってた時間はまだ十分程度。
食べた量は、すでに器の三分の二。
これはいかん、と俺っちは嬢ちゃんに声をかけることにした。
「へい、嬢ちゃん! もう一個おすすめの食べ方はどうだい?」
「おすすめ……ですか?」
ちゃんと飲み込んでから話しかけてくるあたり、育ちはいいんだろうな?
横の獣人の嬢ちゃんは、ちょっとぽかーんしてたが。多分、友達でもこれくらいの大食いを見るのは初めてだろうな。
「うちの海鮮丼にはだし茶漬けもいい。どうだい? 出汁は無料だから、試すのもアリだが」
「是非!」
「ちょいと待っててくれよ」
こんな気持ちのいい商売はいつぶりだろうなあ。
昔、赤ん坊を連れた綺麗なお姉さんが来てくれた時以来か。あの人は今元気だろうか?
次回はまた明日〜




