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第192話 友達との時間②

お待たせ致しましたー

 綺麗で可愛い。


 そんな言葉は、翠羽(みはね)ちゃんにぴったしなのに……この子は全然自覚が無しだわ。


 嫌味とか全然感じさせないのよ。素で『ゼロ』って。


 ボーリングしてた時もあちこちから視線を集めてたのに、丸無視ときた。自分じゃないって、本気で思い込んでいるのよ。ある意味逸材ね?


 だから……ますます、友達になりたいって気持ちがあふれてきたわ。まだ同級生くらいだけど……もう少し砕けた付き合いにまでなりたい。


 そのきっかけが、カラオケで私が歌ったことだけど……どうやらお気に召したようだった。


 高得点だなんて、ちょっと頑張れば誰でも出来るのに翠羽ちゃんの目は本気だった。



「もったいないですよ!」



 いやいや、もったいないのはあなたの顔面偏差値なんだけど!? 自覚ない子からのドアップは心臓に悪いぃ!!



「そ、そう?」


「ええ。私なんか全然ですし。藍羅(あいら)さんのお声はいつまでも聴いていたいくらいです!」


「ど、どうも……」



 そこまで褒められること……ほとんどなかったから、調子が狂うわ。



「あ、すみません! 勝手に熱くなってしまって!」


「あ、ううん。大丈夫」



 大人しいように見えて、全然違う性格なんだなあ……。


 この子の保護者……彼氏さんって、どんな人なんだろ?


 美形? イケメン? どっちも?


 こんな美少女の隣に立てるのなら……眼福ものだわ。


 それはさておき、翠羽ちゃんの将来の方も気になった!!


 私は彼女の手を、両手とも掴んだ!



「? 藍羅さん?」


「翠羽ちゃんこそ、将来の夢ないの?」


「私……ですか?」


「こんな可愛い子だったら、タレントとかモデルにでもなれるよ!」


「あ、いえ。……保護者さんのお仕事はお手伝いしたいです」


「え? 手伝い?」


「……何でも屋さんなんです」


「……へー」



 その決意は固いようだ。とっても真剣な目をしてたんだもの。


 だったら、私はそれ以上ツッコミを入れようと思わなかった。

次回はまた明日〜

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