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第184話 私の願い
お待たせ致しましたー
国綱さん。
国綱さん！！
私の好きな方。
愛しい方！！
私も全てを受け止めてくださる、大事な方です。
呼んでくださっています。
遠いところから。
私の意識の中に、術を通して道を繋げてくださったのでしょう。
であれば、その道に行かなくては。
私は、このような場所で……ずっと留まっているわけにはいかないのです。
国綱さんのお側にいたいのです。
お母さんやお父さんを失った悲しみは、過去にはありました。
ですが、過去は過去です。
『現在』には関係がありません。
思い出さなくてはいけない記憶達でしたが。
でも、それでも。
私は戻りました。
あるべき姿へと。
身体も戻ったのです。
あの男らも、今はもういません。
であれば……私はもう迷いません。
時蟲の継承者としても……国綱さんの隣にいたいのです。
蘇芳のパートナーとしても……あの方の隣にありたいのです。
それはもう……迷うことがない、私の本心ですから。
私は見えてくる光の先へと、走っていきました。
次回はまた明日〜
