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第180話 神将の独り言

お待たせ致しましたー

 蘇芳(すおう)の呪。


 病室の外で、護衛を任されている我にも届く。


 国綱(くつな)様と翠羽(みはね)様。


 お二人は、お互いを大事にしていらっしゃったのだ。


 国綱様が、まだ赤児の頃から……我らは、蘇芳の宿主としてお仕えしていた。


 翠羽様がお生まれになられ、国綱様は笑顔が増えられた。蘇芳の宿主として、迫害に近い思いを保育園などで受けておられたからな。


 似たように、宿主候補となった翠羽様の純粋無垢な笑顔に絆されたのも無理はあるまい。


 事実、翠羽様は誠に清らかなお心を持ち、成長されていったのだから。


 だが……先代時蟲(ときむし)の宿主である母御らを、魍魎(もうりょう)らに殺されるまでは。


 皆々様、健やかにお過ごしであられたのに。


 何故、この方々は苦難をいつも越えねばならないのだろうか。



(我ら……神の末席であれ、十二神将程度ではお役に立たないとは)



 虚しい……。


 とても、悔やまれる。


 だからこそだ。


 翠羽様が目覚められ、主の心の安寧を落ち着かせるためにも。


 我らにも、我らの出来得ることをするしかあるまい。


次回はまた明日〜

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