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第150話 学校へ

お待たせ致しましたー

 式神らを、先に向かわせたとは言えど。


 学校に近づくにつれ、あちらの上空に暗雲のようなものが浮かんでいました。


 それを見ると、さらに胸騒ぎが強くなっていくのです。



(……皆さんは、普通に登校されているのでしょうか?)



 乃亜(のあ)さんからの連絡があったので、避難はしていると信じたいですが。それでも、先生達はいるかもしれません。被害に遭っているかもしれません。


 願えど、今は無力である自分が憎いです。



【主よ。かなりまずいぞ】



 白虎さんが国綱(くつな)さんに言葉を投げたと同時に、私にも見えました。


 うようよ、うねうねと……ねっとりと嫌な感じのドス黒いモノが、学校全体を包み込んでいました。


 先に行かせていた式神らが、術を放っていても軽く炙る程度にしか見えません。



「……面倒だな」



 国綱さんはそう言いますと……白虎さんの背の上、私の前に立ったのです。ちょっと危ないですが、何か策でも思いついたのでしょうか?

次回はまた明日〜

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