第149話 透明の焦り
お待たせ致しましたー
間に合うでしょうか?
その保証はどこにもありません。とにかく、翠羽さんが在籍している高校に向かうのみです。パトカーを走らせてはいましたが、進んでも進んでも焦りが胸の中で膨らんでいくばかり。
刑事として、ひどく情けないですね。
『こちら、光ヶ丘高校門前。中の状況は、依然として……スライム上の異質体が確認出来るのみ。生存者などの確認をしようにも、中に突撃出来ません』
トランシーバーで、無線が届いても悪い結果しかありませんでした。国綱さんらに応援をかけましたが……到着はあちらの方が早いでしょう。車の走行速度など、彼の持つモノに比べれば赤ん坊と同じです。
かと言って、電車を使った方がもっと遅いですし。
「……了解。襲撃のような動きが出るまで、そこに待機」
『了解』
僕もどこまで役に立てるかわかりません。
燐音さんと協力して得た……あの玉からの情報も必要なのか違うのか。どちらにしても、あの情報がたしかであれば。
【……本当の教主は、百鬼を宿し。快楽を得るがままに、血肉を求む。そして……取り込んでは、夜行へと導こうとする】
妖怪族の百鬼夜行など、まだ可愛らしいもの。
それ以上を、今高校に襲撃されている存在が拡大すれば。
この街どころか、全国が危ういでしょう……。
次回はまた明日〜




