表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
141/205

第141話 デート③

お待たせ致しましたー

 クレーンゲームですが、お金も時間もかかりました。


 私と国綱(くつな)さんの根気なども、それなりに消費はしましたが。しばらくして、無事に景品が獲得出来たのです。



「「やった!!」」



 ピンが支えられていた箇所から外れ、がこんと出口に落ちた時には思わずハイタッチしてしまうほど、嬉しかったです。国綱さんと協力して獲得したのですから、嬉しさも倍増ですから!


 国綱さんが取り出し口から出してくださったぬいぐるみを受け取りますと、もちもちぷくぷくの感触でした。



「冷たくて気持ちいいです」



 触り心地がとても良いのです。冷感が程よく、頬に当てると気持ちが良いんです! しばらく堪能していますと、国綱さんにくすくす笑われてしまいましたが。



「頑張って取った甲斐があったね」



 そして、まぶしいほどの笑顔になっていくのです。後光がさしていくようで、なおまぶしいのです! 



「……ありがとうございます」


「まあ、二人で取ったし。大事に使おう」


「はい!」



 このように嬉しいことは……身体をバラバラにされた以前はあったでしょうか? おそらく、なかったでしょう。学校でもお家でも……私は色々我慢していた存在ですから。



(国綱さんへの想いも、下手に遠慮する必要がないとわかったからでしょうか)



 もう二度と、離れたくないと強く仰っていただけたのもありますが。私ももう、記憶と身体を失って、この方を傷つけるような行為をしたくはありません。


 お互いに、両親を魍魎(もうりょう)らに殺されてしまい……ある意味、お互いだけしか助け合う存在でしかありません。


 お母さん達は、むーちゃんさんや琥珀(こはく)さんを使って、私達の助けとしてくださいましたが。彼らも、もう存在としては残っていません。


 だからこそ、国綱さんを悲しませたくありませんし……失いたくもありません。その逆も同じく。


 あの男の存在は気がかりですが……絶対思い通りにはさせませんとも!


 そして次は、国綱さんの欲しそうな景品を選びに、ぬいぐるみをしっかり抱えながらご一緒に歩き回りました。


次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ