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第138話 面白い
お待たせ致しましたー
うまくいかん
あの娘の学校に、いくつか呪を浸透させようとしているのだが
ことごとく、潰されてしまっている
声を送り、引き込もうとした生徒も何人か試したが……すべて失敗だ
やはり、時蟲は侮れないと言うことか
「……面白い」
思い通りにいく
思い通りにいかない
どちらもどちら
愉快じゃないか
女の復活を求めた、あの愚か者と俺は違う
俺こそが、魍魎の本体
教主そのものなのだから
駒となる手足は多く失ったが、別に構わん
あの娘の身体も戻っていったが、別に良い
身体の一部から得た、時蟲の力の残滓は俺の手にあるのだから
「……次はどうしてやろう」
娘は時蟲の警告を受け入れているのか、学校にはいっていない
近くに蘇芳がいるがため……下手に呪を使っても跳ね返されるだろう。俺も跳ね返したが、呪詛返しには転じなかった。つまらん
だが……それはそれで面白い
「…………いないのであれば、別で追うまで」
唱え、顕わし、呪の式神を外に放った
次回はまた明日〜




