表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
127/205

第127話 女の子だから

お待たせ致しましたー

 ですが、デートとなると……そのままの服装で行くわけにはいきません。


 国綱(くつな)さんのお手を取る前に、『準備だけ……』と一言断ってから、メイク道具などを取り出したりなどと支度を始めました。国綱さんは国綱さんで、お着替えなどの準備をしていただくのに出ていただいて。



(……どれくらいぶりでしょう)



 幽体化の前でも、こんなはりきることはあまりなかったはず。学校の校則では、基本的にお化粧は禁止ですのでスキンケアくらいしか普段はしませんでした。


 それでも、お休みの日は国綱さんとお出かけすることが多かったので、必要最低限のメイクはしましたけれど……完璧に装うのは久しぶりです。


 この間の警察署に行った時も、ちょっとメイクする程度でしたし。我ながら、なんとマナーになっていないことをしてしまったのでしょう。内心、余裕もありませんでしたからね。



「……よし」



 仕上げのリップグロスを塗ってから、唇を動かして整えました。目の周りもケバくないし、着替えた白いワンピースともよく合います。あとは髪……と、下手にアレンジするよりは、とヘアアイロンで丁寧にストレートにしたら出来上がりです。


 仕上がりは、清楚な女子高生となりました!


 鞄も、お母さんの使っていたものが部屋に仕舞ってあるのでそのひとつを手に。鏡で確認すれば、バッチリでした。


 これで、準備完了ですね。


 部屋を出ると、すぐ近くで国綱さんがスマホをいじりながら壁にもたれかかっていました。



「……かわいいよ」



 目が合うなり、さらっと言ってくださる国綱さんの言葉に胸がときめかないわけがありません! 国綱さんも国綱さんで格好いいのです。シンプルなシャツにジャケット。スラックスという服装ですが……国綱さんという素材が良過ぎるので、大変お似合いなんです! メイクをしてなければ抱きつきにいきたいところですが……我慢します。


 今日は、デートなんですから。



「あ、ありがとうございます」


「じゃ、行こうか。お姫様」



 準備をする前と同じように手を差し出されたので、私は今度こそうなずいてから、自分の手を乗せました。


 お家を出たら、デートスタートです!

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ