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御手洗 大道

 けたたましくドアを叩く音が聞こえる。

 深い眠りから無理矢理引きづり起こされる感覚を覚える。

 それだけならまだしも誰かを呼ぶ大きな声も聴こえてくる。

 少しずつ覚醒してしまう意識に苛立ってしまう。


「まだ寝たいのに……どこの馬鹿だよ」


 この壁の薄い安アパートはちょっとの音でも全部の部屋に響き渡る。

 しかもフローリングに直で薄い布団を敷いている俺には、充分すぎる程の振動……いや騒音だ。

 手元にある時計を確認すると、針は朝の7時を指している。


「……勘弁してくれよ。うるさいな」


 昨日もバイトが夜勤だった為、眠りについたのは日も登ろうとしている時だった。

 ……また隣の学生が騒いでいるのだろうか。

 頭から布団を被りカーテンの隙間から差し込む眩しい朝日を遮断する。

 もちろん二度寝する為だ、まだ起きるには早過ぎる。

 

「御手洗さーん、いますよねー。御手洗みたらい 大道おおみちさーん。いるのわかってますよー。開けてくださーい」

 

 大声で叫んでいるくせに抑揚の無いその呼び方は寝起きということもあり、俺の感情を苛立たせる。


「誰なんだよ?寝かせてくれよ」


 力強く目を閉じ無理矢理眠りにつこうとするが、ドアを叩く音と呼ぶ声はいつまでも止みそうにない。


「くそっ。誰だよ、一体何の用だよ」


 苛つきが限界に達した俺は、ひと言文句でも言って帰ってもらおうと立ち上がり、のそのそと玄関へ向かう。


「朝っぱらから大声出しやがって。こっちはまだ寝足りねーんだよ」

 

 そうぼやきながら鍵をあけた瞬間、俺が開けるより先にドアが開いた。


「御手洗 大道だな。強盗の容疑で逮捕する」


 目の前の男が言った意味がわからなかった。

 驚きとしかも起き抜けの俺は、どんなに間抜けな顔になっているのだろう。

 その間抜けヅラを曝け出した

 ドアの向こうには3人のスーツ姿の男が立っている。

 少し落ち着いて来た俺は1番最初に入ってきた男に声をかける。


「強盗をやったって?俺が?そもそもお前らは誰なんだよ。朝っぱらから、急に押しかけやがって」


 目の前の男は、質問には答えずに手帳をかざす。

 

「ん?……なんだよ、それは……」

「これは警察手帳。どう?映画なんかで見た事ない?」

「見たことねーよ。それより俺は強盗なんてしてねーよ」

「うんうん。みんなそう言うよ。やったって言うやつなんかいないよ」

 

 男は何が面白いのかニヤニヤと小馬鹿にする様な表情を浮かべている。

 駄目だコイツは話しなんて聞いてやしない、最初から俺がやったと決めつけているかの様だ。

 自分がやってない事は自分が一番よく知っている。

 ニヤついた男の顔は気に入らないが、ここはなるべく冷静に応対した方が良いだろう。


「強盗っていつ起きたんだよ?」

「んー?思い出した?昨日だよ。昨日の夜」


 小馬鹿にした態度で、肩に手を置いてくる。


「昨日の夜はバイトでコンビニにいたよ。他を当たれ、バイト中に強盗なんて出来るわけねーだろ。帰れ、俺はもう寝る」

 

 本当にばかばかしい、警察はそんな事も調べないのか。

 ため息を吐き肩の手を軽く振り払う。


「はい。公務執行妨害ね」 

「はあ?」


 後ろに控えていた体格の良い二人に、あっという間に取り押さえられる。

 納得がいかないので振り解こうと試みるが、全然歯が立たない。


「離せ。お前らやっている事が無茶苦茶だぞ。バイト先のコンビニに聞いてみろよ。昨日は夕方からずっと働いていたんだよ」

「さあ、車に乗ろうか」


 下に止めてあった黒のセダンに2人掛かりで乗せられる。

 最初は少し抵抗してみたが、すぐに体力の無駄だと知り取り敢えず従う事にした。


 時折前の座席に座っている黒服がどこかと連絡を取っている。

 通勤ラッシュにはまだ早く通る車がまばらな大通りを、車窓から眺めている。

 隣に座っている気に食わないニヤニヤ男が何度か話しかけてきたが、とても相手にする気にならない。

 取り敢えず強盗の疑いについて昨日一緒にシフトに入っていた奴に聞いて貰うなり防犯カメラでもいい、俺がそこにいた事を確認できるだろう。


 それよりこいつら本当に警察なのか?

 行動がおかしく無いか?

 こんなに無理矢理に事をすすめるのか?

 手帳を見せられたから盲目的に信じたけど、そもそも俺は警察手帳なんか見た事ない。

 ……あれが本物だったのか今となったら怪しい。

 

そう考えていると隣から視線を感じる、ニヤニヤ男だろう。

 顔を動かさずに目だけを向けると、すぐに下から覗き込むニヤついた男と目が合った。


「なんだよ。きもいな、ニヤ


「私の事ですか?」


「他にいるか?ニヤニヤしてるから、ニヤ男だよ。それより何気持ちの悪い覗き方してくるんだよ」


「それはもう楽しくて。あなた私達が警察では無いんじゃないかと、疑ってる様に思えて……」


 動揺を悟られない様に表情を出さないようにしてはいるが、背筋に寒気と冷たい汗が這い回る。

 ニヤ男の事は無視し、気を取り直すため窓の外に意識を向ける。

 そこで俺は異変を感じ、身を乗り出して運転手に話しかける。


「おい。警察署は通り越したぞ。さっきの道を曲がるんじゃないのか?」

 

 運転手は何故か何も答えない。

 ……こいつは駄目だ。

 俺は助手席に座っている男に、今よりも強めに言う事にした。


「聞こえてないのか?もう警察署は過ぎたって言ってるんだよ」 


 助手席の男も同様に、まるで何も聞こえないかのように前を向いたままだ。

 どうなってるだ、こいつらなんかおかしい。

 こうなったら一か八か車から飛び出してみようか?

 強盗の事は後から、警察に行ってちゃんと説明すればやっていない事はすぐにわかってくれるはずだ。

 そう腹を括り、ドアに手をかける。

 

「くく……。やめておいた方がいいと思いますよ」


 噛み殺したような笑い声が聞こえたと思うと、すぐに後ろから肩を押さえられる。

 

「ニヤ男、なんでお前……」


 その先は口に出せなかった、あまりに奇妙な事だから。


「なんでお前わかったんだ……ですよね」

 

 耳元のそれも息のかかりそうな程の近さでの囁きが聞こえる。

 あまりの恐ろしさに声にならない叫びと共にニヤ男の手を振り解いた。

 もうこのままニヤ男を殴り倒してしまおうと決めた俺は、胸ぐらを掴もうと向きを変える。


「それも、やめた方がいいと思います……」


 ニヤ男は左の脇腹を苦しそうに抑えながら言ってきた。

 どうやら左腕に残る感触から、手を振り解く時に肘が入ったらしい。

 ざまあみろと心の中で思いながら、追い打ちをかけようと拳を硬く握る。


「わかった、わかりました。教えますから。まったく乱暴な人ですね」

 

 右腕を前にかざし止めるように言うニヤ男。

 左腕はまだ脇腹を庇っているのが見える、よほどいい所に決まったのだろう。


「……わかった、言ってみろ」


 油断はならないが、話は聞いておいた方がいいだろう。

 俺は落ち着く為に一息つき、いつでも攻撃できるよう備えつつ改めてこの男を観察してみる事にした。

 ニヤ男の見た目は俺と同じくらいに見える、20代前半だろう。

 髪の毛は整髪料で後ろに無造作に流している。

 身体付きは俺より少し細身で、頭ひとつ分低いくらいというところか。

 警察と言われると何となく見えなくは無いと思う。

 ただ最初から気になっていたのだが、全身に纏っている空気感というか、雰囲気がどちらかと言えば暗い感じで、この世界を嫌っている様に思う。

 

「正解です。私達は警察ではありません。そして御手洗みたらい 大道おおみち君、君が強盗をやっていない事は知っています。だけど今は強盗犯なのです」


「……正解って何が?警察じゃ無いなら、もう車から降ろしてもらおうか」


「それは無理です。それよりあなたは強盗犯にされている事は気にされないのですか?」


 ニヤ男は俺の目を、もしくはその奥の何かをしっかりと瞳を据えて話してくる。


「何度も言うけど……そもそも俺は強盗なんてやっていないから関係ない。もっと言うと、お前達が警察じゃないのなら俺が仮に強盗していたとしても従わないね」


「クク……。あなたはやはり面白いですね」


「ニヤ男……。お前そのクク……って笑い方をやめた方がいいぜ。ものすごくきもい奴に見えるよ。その笑い方は俺よりよっぽど面白い、クク……」


 俺はニヤ男にちょっとした復讐をと、小馬鹿にするようにモノマネも加えておいた。

 ニアの顔が見るからに赤くなり、唇の端がわずかに引き攣っている。

 俺をあんなに煽り散らかしてたのに、いざ自分の番となるとこんなに耐性不足とは。


 「御手洗 大道もう諦めて素直に連行されなさい。私達は国のエージェッ……?」


 助手席の男がニヤ男の話に割り込み何か叫ぶ、その刹那に凄まじい衝撃を感じた。

 何も見えなかったが、事故ったなと理解した。

 身体が浮き全身の制御も出来ず、ただ何処かに体がぶつかっている。

 長く感じたが実際には一瞬の出来事だったのだろう、車内は静まり返りだだ自分なのか誰なのかも分からない小さなうめき声だけが響く。

 俺はニヤ男と丁度抱き合うように重なって倒れている。

 天井のあるはずの場所に後部座席があるという事は、車はひっくり返ったという事か。

 頭が回りだしたと同時に思い出したかのように強烈な痛みが奔り、体も動きそうもない。

 ニヤ男は無事だろうか?

 被さっている男を見ると驚いた事に随分と鈍い動きではあるが、何かを警戒して周囲を見回している。


「ニヤ男……大丈夫か?」


「……ええ、なんとか……。あなたも無事で何よりです……。ところで……体は動きますか?」


「全然ダメ……」


「そうですか……。私も駄目ですね。取り敢えず起きた事を説明しますね。」


 俺は前の二人は大丈夫なのかとニヤ男に聞くが、時間がないと話を続ける。


「先程まで、山道を抜けて空港に向かっていました。その時に後ろから車を思い切りぶつかられました。そして今、ひっくり返った亀みたいに車が転がっています。クク……」

 

 こいつ意外に余裕あるのか?


「ぶつかってきた車ですが、今しがた確認した時にUターンしていました。もう一度突っ込んでくると思われます……」


 ニヤ男は何言ってるんだ?もう一度突っ込んでくるって、普通助けにくるんじゃないのか?

 俺はなんとか力を振り絞りニヤ男の見ていた方に首を動かす。

 窓か潰れている為はっきりとは確認できないが、猛スピードでこっちに向かってくる車が見える。


「ああ、絶対止まる気ないだろ」


 俺はもう一度来る衝撃に身構えた。 

 また凄まじい音と共に車が宙に浮く。

 ガリガリと何かが擦れる音と、誰かの叫び声。

 何度も回転して自分の体勢もわからなかなった時、一段と大きく跳ねる感じがした。

 

「あ……。うぅ……」


 声にならない呻きですらやっとだ。

 次の瞬間、ふっと身体が浮く感覚を覚える。

 遊園地のジェットコースターで楽しく味わえるあの感じだ。

 だがそれとは違い絶望の暗い闇にどこまでも落ちていく様で、その暗い闇に取り込まれるように俺の意識も落ちていった。

 

 

「……おい、おい御手洗 大道……生きているか?」


 誰かが俺を呼んでいる。

 答えたいのだが息をするのがやっとで、情けないうめき声しか出てこない。

 この声は多分ニヤ男だろう、今自分がどのような体勢でいるのかもいまいち理解できないのだ。

 だがその声はどうやらすぐそばから聞こえてくる。


「……御手洗、取り敢えずこの車から出るぞ。動けるなら私からどいてくれないか」


 俺は今、ニヤ男を下敷きにしているらしい。

 そう言われ意識してみると車には無い生き物の温かみや柔らかさを感じ、生きていると勇気を与えてくれる。

 なんとか割れた窓から這い出ると、続いてニヤ男も限界なのだろう。

 芋虫の様な動きをしながら這い出ようとしているが、全然出て来る気配は見えない。


「ちゃんと飯くってるのか?お前痩せすぎだぞ」


 ニヤ男を抱えて車からの脱出を手伝う。


「おいっ貴様触るんじゃない」


 ニヤ男は俺に助けられる事がよほど嫌なのか顔を赤くして怒りの表現を浮かべている。


「ああ、悪かったよ。俺と同じで動けないと思って手伝ったんだよ」 

「自分で出られるよ、このくらい。……まぁいい、助かったよ。その気持ちに一応は礼を言っておく」


「前の2人は?」


 ヨロヨロと車の前席に向かうニヤ男を見ながら、そう質問する。


「……ダメだ。……2人共もう……」


 ニヤ男の歯切れの悪い答えから、簡単に想像はつく。


「あの高さから落ちてるからな。俺達が無事で動けてる方が奇跡だよな」


 ビルの5階くらいの高さの崖を見上げると、所々木々が折れているのがわかる。


「あの木々が落下の速度を緩めてくれたんだろうな。運が悪い事に前席の2人はその木が突き刺さっていたけどな……」


 そう言いながら、悔しそうな表情を浮かべる。

 俺にとってもさっき出会ったばかりとはいえ、あまり気持ちいいものでもない。


「取り敢えずこの場を離れようか、警察が来る。それにさっき車をぶつけてきたやつかやつらかは分からないが。そいつらも来るかもしれない」


「何者なんだよ。そいつらってヤバすぎだろ。おい答えてくれよ」


 俺の言葉が聞こえていないのか、すでに歩きだしているニヤ男を慌てて追う。

 ニヤ男と暫く獣道もない歩きにくい崖を降る。

 静寂の中木の枝や枯葉を踏む音しか聞こえない。

 ニヤ男には説明するつもりはなさそうだ。 


 一体何が起こっているというんだ?

 あのぶつかってきた車は、横転している俺達にわざわざUターンしてまでもう一度ぶつけてきた。

 そこまでするという事は、ニヤ男達を狙っていた?

 自分にはそもそも狙われる理由がない。

 今日は朝から強盗犯にでっち上げられ、車ごと崖から落とされ散々だ。


 「訳が分からない……なんか腹が腹が立ってきたぞ。そもそもお前達は何者なんだよ、そして何が起こってんだよ。車でわざとぶつかってきて崖にまで落とすなんて、普通じゃねーだろ。俺を巻き込みやがって……って、うわっ」


 ずっと無言で前を歩いていたニヤ男が急に振り返り、俺の胸ぐらを掴む。

 小刻みに震えながら、鬼の様な形相で睨んでくる。


「貴方、先程から煩いですよ。少し黙っていてもらえます

か?」


 その表情からは想像もしない凍りつく様な冷たい言い方に、俺は寒気を覚える。

 ニヤ男は怒りを堪えながら、だが心を振り絞る様に言う。


「貴方に言っても理解できないと思いますが。こうなったのは貴方のせいです。貴方のせいであの2人は亡くなったのです」


「……何を言ってるんだ、俺のせいだって。全く身に覚えはないが……。だが、そうだとしたら……すまなかった。俺のせいで仲間2人を失わせてしまって」


 ニヤ男は一瞬はっとした表情を浮かべるが気づいたのか自分を嫌悪したかの様なひどく落ち込んだ顔をする。


「いや、私の方こそ言い過ぎた。君は何も知らないのだから当然だ。君のせいにして悪かった……どうか、許してほしい」


 車から小一時間ほど崖を降ってきた。

 木や岩を交わし通れそうな所を選んで進んでいるので、自分達が思っているより離れる事ができていないと思う。

 そのうえ山を歩く事は、平地を歩くより格段に体力を奪われる。

 ニヤ男は前を歩いているので、表情こそ分からないが体力は限界に近いだろう。


「なあ、そこの少し開けた所でちょっと休憩しないか?」


 まだ日が落ちるまでは十分に時間はある。

 少し休み体力を回復した方が効率がいいと思うとニヤ男に伝えた。


「そうだな、今後の事も話し合った方がいいしな」


 ニヤ男は意外にも素直に提案を受け入れてくれた。

  

「ほら。全部飲むなよ」


 ボディバッグから水の入ったペットボトルを取り出し、向かいに座るニヤ男に渡す。


「バッグが無事で良かったよ。確か、飴も入っていたはず」


 昨日のバイトの休憩室で手に取ったが、食べる事が出来なかったやつだ。

 今思うと無意識でバッグに入れていて良かった。

 ニヤ男に飴を渡し、代わりに水を受け取る。


「ありがとう、御手洗」


 ペットボトルを思い切り傾け喉を潤していたので、目線を動かし返事をする。

 透き通った液体が体中に染み渡っていく。

 水のペットボトルを半分ほど残しボディバッグにしまいながらニヤ男に聞く。


「そういえば、ニヤ男は何て名前なんだ?」

「どうした?いきなり」

「いつまでもニヤ男って呼べないだろう。それにもうお前はにやついていないじゃないか」

「……ああ、その事か。別に悪気は無かったんだが、慌てている御手洗を見ているとちょっとおかしくなってな。昔私もそんな感じで慌てたからな」

「なんだよ、それ。じゃああの時のクククッで笑いもそうだったのか?」


 それを思い出したのかニヤ男はバツが悪そうにこちらを見る。

 怒りなのか恥ずかしいのか、顔を真っ赤にして捲し立てる。


「あ、あれはただその……。別に面白かったとかそう言うんじゃなくて……。その……その演技だよ、演技。あの後コンビニに寄っていた時に、あの二人に相当揶揄われたんだ。もう頼むから、忘れてくれ」


「なるほど。だからあのモノマネが効いたわけか。いきなり怒ったもんな、お前」


「うう……馬鹿野郎」


 こうして話してみると、冷たく小馬鹿にしている様な第一印象からガラリと変わって見える。

 仲間の為に怒ったり、根は悪い奴ではないかもしれない。

 キチンと話せば、今起こっている事や強盗犯に仕立て上げようとした事など話してくれるかもしれない。


「水樹 紫苑だ」


「え?」


 早口でボソッと言われたので、聞き取れなかった。


「私はニヤ男ではない。水樹 紫苑(みずき しおん)と言う名前がある」


 

 

 




 


 


 

 

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