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絶望なんてしてる場合じゃないからね?

作者: 秋葉竹




彼の云った

「逃げちゃダメだ、

逃げちゃダメだ、

逃げちゃダメだ」


けど、彼は最後まで綺麗に逃げていたね。


あの男の

子である辛さや苦しみなんて

ほかの誰にもわからないや。


でも、

あんなに綺麗に逃げられるのなら

彼の云う

綺麗な絶望は

たぶん田舎の野良仕事を一年やれば

払拭されると想うよ。


つくるのは、

西瓜なんかじゃない

それは、日本人の心を形づくる

純白の

お米、だよ?


涙、なんて

流すのが馬鹿馬鹿しくなるくらい

ブラックな愛を彼みたいなバカに捧ぐ。


いっしょに

生きていけたらなぁ、って

年上の、あの女の人と。


でも、

その人にも

好きな人はいて。


彼は、

どこからも

逃げられない

べっつに、一等うまく闘えることが

すべてじゃないって

真紅の彼女が

十字架に架かってでも

教えてくれたもの。


だから逃げても

ホントはいいんだけど、


彼は最後まで逃げられない。


誰に

認めて

欲しいのか、


あの

大嫌いだけど大好きな

メガネの人に?


承認欲求って

なければ

心が死んじゃうくらい

たいせつなもの、


なのかもしれないけど。


あっま〜い、チョコレートを

ちょっと齧ってその正しさに


涙して

悲しくもないのに泣いてるじぶんに

ちょっとだけ


「アンタ、バカァー?」

って

云ってやりたくなる


絶望なんて

してる場合じゃ

ないからね?










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