「さっかくとゆめ」
こんな日々の生活に
そんな日々の移ろいを
どんな日々を数えるか
どんな日々を数えるか…
…
……
………
…
……
………
『さっかくとゆめ』
蹲る 影に
突如 射した温かさ
ぬくもりに包まれて
ぬくもりに包まれて
棘の檻から 出れなくて。
刺さり続ける 荊棘の檻に
色とりどりのハナが咲く
出れぬオリから伸びた影は
勝手気儘に 動き出す
勝手気儘に 動き出す…
影さす陽だまりに
ひかりに花々に
蝶が舞い、月が浮かび
クジラが鳴き、猫は踊る
音が溢れ、光あふれる
その世界へと…
ここから出れると
伸ばす手に
桜の花びら桜の葉
この手に似合わぬ
花びら飛ばし
白雲渡る 風に託す
木漏れ日溢れる庭での
いつかへ、と
降り止まぬ 音の雨は
遠く遠く鳴り響くのみ
刺さり続ける蕀のオリで
今日も惰眠を謳歌する
錯覚と迷いの夢を見よ
いつか本当に歩ける日々を
いつか一人で歩けるゆめを
いたくていたい
この場所で。
2021/03/31
………
……
…
ね。