老剣と老盾
どんな戦場でも死なない老兵が一人いた。
しかし老兵は年老いてしまった為に、自分の剣と盾を若い兵士に与えて前線から離れていった。
剣を貰った若い兵士は二本も必要ないと自分の剣を捨てた。
盾を貰った若い兵士は二枚も必要ないと自分の盾を捨てた。
老兵の剣は朽ちていて何も斬れず、若い兵士は切り刻まれた。
老兵の盾は朽ちていて何も防げず、若い兵士は串刺しになった。
老兵の剣は今まで誰も斬った事はなかった。だから手入れなどしていなかった。
老兵の盾は今まで何も防いだ事はなかった。だから手入れなどしていなかった。
だが老兵は言った。
「私の剣と盾を使って死ぬとは彼らが未熟だったのだ」