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金銀STILLWORK  作者: 3秒前の金時豆
7/9

第六話 反撃から惨劇

ポタ・・ポタポタ

「たくよぉ~傷だらけだよ~」

幹部達の素早い攻撃で体中斬りまくれたリンス・・・

斧が使えない今、絶体絶命の危機に経たされていた。

幹部の一人がリンスに最後のトドメを指そうとリンスの血で光る斜め型のサーベルがリンスの頭部に斬ろうとしていた。

リンスはまだ避ける体力はあるが、腹が減っているため、あまり動けない状態であった。

「死ねーーーガキーーーー!!」


カッ!!

多くの目撃者は思ったのであろう・・これでリンスは死んだと・・・

しかし、彼は向かいくるサーベルの前に汗一つも出さずただ奇妙な笑みをを見せ「何か」をだし、サーベルを受け止めたのである。

「な・・・う・・受け止めた!?」

笑みをしながら受け止めるリンス

「この立ち位置を待ってたんだよぉぉ」

幹部達は驚いていた。なんとサーベルを受け止めた物は素手でも無くもちろん斧でも無い・・・

そう、リンスにはまだ隠していたもう一つの武器があったのでる。

「嘘だろ・・なんで切れないんだあの・・・包帯みたいなやつ・・!?」

リンスがサーベルを受け止めた武器、それは「漆黒の斧」を巻いていた白く大きな包帯。

この包帯は特殊な素材でできた布で、ギルドロック産のギルドロックでしか生えない木、草、綿で出来た帯である。例えば、この帯がマンモスや巨人が100体いや1000体が引っ張ったとしよう、この布の帯は絶対に切れる事は無いのである。よくこの布は服や祭りの飾りとかに使われ、バーマッカでも結構な高額で売られるほどの高級な布でもある。しかも今リンスが持ってる帯は今世紀最高の帯で普通の帯を作るのにこの布は最低でも200年は掛かる帯である。

「おめぇら全員巻いてやるよ・・」

シュルルルッシュルルルルルーーー

リンスは受け止めたサーベルをはらい一瞬で周りに居た幹部達を帯で巻き華麗な技で山賊幹部達を怪我すること無く綺麗に捕まえたのでる。

「くそ・・・・どうなってんだよこれ・・・」

リンスは縛り上げた幹部達に近づき反撃をしようと向かい来る。

「殺せよ・・好きにしろぉぉぉ」

拳を握りしめ幹部のリーダー格に一発ワンパンしてきた・・・

と思ったがリーダー格の前にしゃがみ込み、「殺すかよ」と言い頬にビンタした。

「俺は殺人鬼でも、殴り屋でもねぇ。ただの旅人だ!!」

幹部達に自分は国防軍ではない事を説明し、とりあえず飯を食わせろと注文しどっこいしょとくつろぎ始めた。

「じゃぁ・・なんで国防軍の小娘と一緒にいるんだ!」

リンスは腹を空かしながら

「知らん!俺も今知った・・って早よ飯!」

俺は客だぞと威張りますます信用出来ない奴だと思う幹部達。

慌てて残り少ない食料チーズ12個ぐらい持ってきた一人の幹部「ど~ぞ~」

リーダーが何勝手に持って来てんだと怒りここはレストランじゃないと説教した。

「おおおおおおおお!!」

突然のリンスの声に攻撃態勢になる幹部達・・・

「チーズじゃんかよぉぉぉぉ。俺これ大好物なんだよ~」

ギルドロック村は食べ物はあまり獲れなくほとんど野菜か果物で生活している。だから近くのアーマンティ国や大きな国に自分たちの作った道具、刃物、布を売り食料を分けてもらっている。なかでもリンスは食べ物の中で一番好きな物は「チーズ」で「もし俺死んだときは、棺桶にチーズ大盛りに一緒に入れてくれ」

と言うほど好きのようだ。


バクバク・・・クチャクチャ・・・


美味え、美味えと涙流しながらうまそうに食うリンス・・・

幹部達はただのチーズなのに、すげぇ高級そうに食べるリンスを見てゴクリと唾を飲んだ。

「おい、ちゃんと毒を混ぜたか?」

「へ~!たっぷりと・・ヒヒ」

幹部達は12個のチーズにマムシの毒を入れリンスを毒殺しようとしてたのである。

それを知らず残りの一つを食べたリンス。ゴクリ・・・

「くぅぅぅぅ~最高だったぜ。ごっちょさん。」

満足そうに笑みを見せ幸せそうに幹部達に礼を言った。

「満足かい?小さな旅人さん?ひひひ」

「おぉ毒がチョコみたいに甘かったぜ。」

幹部達は驚き、貴様知ってたのかと言い何故死なないのか不思議に思い、リンスは彼らに説明した。

「俺達ギルドロック人は、そんな甘い毒じゃ効かねぇ。毒殺するんならレベルの高い(シャリル級)の猛毒じゃねぇと駄目だぜ」と説明した。

ギルドロック人の体質は毒に強く例えば、雀蜂、毒蛇、毒蜘蛛、ムカデ最低でも平均70回刺されても大丈夫なのである。ちなみに最高潮のシャリルだと、20~10。

ライアンビVSマーチブ


自慢の鉄の剣で何度も何度も「風祭り」を連破したライアンビは剣を仕舞い居合いの構えをし、

左目の鋭い目をつむり全神経を集中した。

技が駄目なら・・居合いで奴の心臓を・・・)

「ふんっ!!」

 シャキィィィィィィン・・・・・・


ライアンビは鬼神の如しに、速く居合い斬りで、マーチブの心臓を狙い動いた。

それを瞬時に気づき、マーチブは居合いからギリギリ交わし少し驚いた表情した。

「さっきより、スピード上がってるなぁ・・・」

ライアンビのこの短期間で剣術とスピードを上達を見、この小娘はもっと磨けば磨くほど

さらに強くなると悟り、ライアンビを様子を見た・・・


「あれぇ~・・・。まだやってんのぉーーー?」


二人の背後から、のんきそうな声が聞こえ両者は振り向いた・・・

その声の主は山賊団の幹部を特殊の包帯で縛り引き連れお腹いっぱいチーズを食べ、満足そうに

歩いてくるリンスであった。

「おっさん。俺達は警官でも軍でもねぇよ。ただの旅人なんだよ。」

リンスは敵ではないことを説明し、もう無意味な戦いを辞めましょう・・・

とは言わず・・・・

「今度は、俺と戦おうや・・・」

と言い、マーチブに戦闘態勢した。

ライアンビは、邪魔をするなと反抗し早くトーマンを救出しろと命令するが、

「おめぇが行け・・」

「なっ!」

リンスはその命令を無視し、逆にライアンビが行けと命令した。

しだいに、二人はまた喧嘩をしマーチブはそれを見、愉快に笑う。

ガッハハハハハハ

このチビ達はほんとに面白いと笑い、山賊の傘下に入らぬかと推薦した。

当然断るライアンビとリンスだったが、リンスはチーズ食わしてくれるのならと迷い・・・

それを見たライアンビはリンスの頭を叩き何を考えていると怒った・・・

ライアンビは戦闘を辞め少し休憩をすると言いマーチブをリンスに任した。

「さっ、やっと俺の出番だぁ~」

拳を鳴らし、グルグルと腕を回し勿論、斧は使わず先の白い太く特殊な包帯でマーチブに構えた。

その包帯を初めて見るライアンビ。あのバカ勝負を捨てたなと悟った。

しかしマーチブは包帯を気にせず、リンスの背中に装備している「漆黒の斧」見て汗を一つ流れてくるような顔をし何かを言いたそうに聞いた・・・

「小僧・・・その斧・・・なんだその邪気は・・」

その邪気も分からないリンスは、知らん知らんと首を振りマーチブに立ち向かい攻撃してくる。

マーチブは驚きながら・・・「ちょ・・・ちょっと、待て・・・」

と交わそうとする・・・

その時である!!

ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ


・・・・・・・

ドォォーーーン!!

ドンッ!

ドンッ!


三人は謎の爆撃と爆風に吹き飛ばされ、何が起きたのかとわからなかった・・・ 

「なんだ・・・?」


気づけば、その森から見える夜空は、赤く点々とした丸く華麗に火と殺気を出しながら無数に・・・

いや何百数とゆう砲弾と爆撃が夜空を支配し、まるでルビーのような赤く輝く宝石が・・・森を・・・


「逃げろぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!!」

マーチブの大きな雄叫びがこの森に響き渡り、全生き物・動物・昆虫・植物までに避難警告を出した。

リンスは耳を塞ぎながら「うるせぇーーー」と怒り何がどうなったのか混乱していた。

ライアンビは剣を離し森の外のエーデン草原を見ていた・・・

「なんで・・・・?どうゆうことなの・・・」

その時の光景は、赤く燃える砲弾と火薬が森を破壊し、灼熱に豪火に森全体が燃え、その森の火の輝きで漆黒に暗闇だったエーデン草原が昼みたいに見え。その謎の攻撃者を見てとても驚いていた・・・

「第12部隊・・・第2部隊!!」

マーチブは怒りとその怒りを超え軍隊を威嚇した。

「血迷ったか・・・ゾルックス・・・」

「撃てーー!!」

                  

ドォンッドォン!!

ヒューーーーーー

ヒューーーーーー

「フフフフフ・・・・。マーチブよ。どう出る。」

ゾルックス総司令

アーマンティ国防軍の総司令官、マーチブと戦友でかつてアーマンティの第5部隊の隊長であった。

20数年前、マーチブがアーマンティを去り、その後彼の後を任した司令が戦友のゾルックスであった。

「全軍、容赦なく燃やし撃て!!フフフ・・朝日が出るまで撃ち辞めるな」

アーマンティ国防軍の第2部隊・第12部隊はその命令を了解をし森が灰になるまで撃ち始めた・・・


その頃森では、その爆撃から逃げる動物達モンスター昆虫達が必死の思いで逃げる・・・

中にはリンス達に傷つけたモンスター猛者な動物達も足を引きずりながら逃げる姿もあった。

「くそ・・・ただでさえ、こっちは傷だらけなのに・・・。ギャーーーー」

弱った動物達が爆発に巻き込まれ倒れて行く・・・

「おめぇらが来なかったら、死なずに・・・グワァーーーーー」

リンスとライアンビ達の瞳に映る森の光景は・・・・

地獄であった。


マーチブ山賊団達は動けなくなった動物達を救出しながら避難し始めた。

マーチブはとりあえず皆をアジトの洞窟に避難しろと警告しリンス達も避難した。

しかし、一方にも辞めない国防軍・・・・。ライアンビは。

「なんだよこれ。他の関係ない動物達まで・・・戦争じゃんかよ・・・」

その通り。国防軍は破壊を任務に攻撃をしてくる。戦の様に戦ってくる・・・

一時間が経った。

まだ容赦なく撃つ国防軍・・・森は燃え灰になるまで燃えていた・・・・

なんとか、避難をした森の生き物と山賊団とリンス達・・・彼らの見る森の中の光景は、他の生き物達が燃え死ぬ行く姿が多く見えた・・・

何人かの山賊達は国防軍に立ち向かおうとするが、マーチブに行くなと警告され、怒りを抑え切れない状態であった。「奴等は変わったよ・・・クソ・・・」

多くの者達はライアンビを見た。

ライアンビはどうすることも分からなく、今起きている光景や戦は現実なのかと混乱しただ一人立っていた。「俺は知らない・・・そんな任務聞いてもいない・・」

幹部達は、マーチブにリンスとライアンビを人質にし国防軍と交渉しようと相談する。

しかしマーチブはその内容には答えず今は避難が先だと言う・・

このアジトの洞窟は奥に行けば行くほど長くその行く先は「タカーン地方」と言うエリアに続いている。

マーチブは皆をタカーン地方に避難をしろと警告し、マーチブ本人はここで残り奴等国防軍の進行を止めると宣言した。当然その命令を聞こうとしない幹部達と森の生き物達・・・

中には、自分も親父と共に死にに行くと出てくる者もいる。

だがマーチブはその勇士を聞かず、ワシ一人残しさっさと行けと怒るマーチブ・・・

多くの者はここで残り殺された同士達の敵を取りたいと言う者がほとんどであった。

しかし・・・マーチブは

「駄目だ駄目だ・・・もうこれ以上無駄の血を流したくない」

と泣きながら言い武器を捨てとにかく明日を生きろと声明した。


その時、山賊達はマーチブの体を抑え地ベタに取り押さえた。

「何をする・・・」

山賊達は、鎖でマーチブを縛り上げ幹部・山賊兵・動物・モンスターが洞窟の入り口付近に集まった。

「何のつもりだ・・おめぇら!!」

一人のリーダー格が言った。

「親父・・・いや隊長。今までありがとうございました。」

「この20年間ほんとに楽しかったです。俺達、元英雄から山賊の輩になっても決して隊長を憎んだことや恨んだりなんかしていなかった・・・隊長は何もしてないのに国外追放された時もこの人に一生ついて行こうと決意し俺達が隊長の無実を証明すると誓ったあの日から俺達は隊長の息子になりました。」

他の動物達もわめきながらマーチブに何かを伝えている、

マーチブは鎖で縛りられ頑丈な岩に止められて「行くな行くな」と騒ぐ光景。

「隊長。今・・・この恩を返します。」

「俺達が本当のアーマンティ国防軍の正義を見せつけに行ってきます。」

幹部・山賊兵・動物・モンスター達はマーチブに「生きて下さい・・・俺達の分まで」と言い

彼らは武器を持ち、牙を刺し闘志を燃やしながら豪炎に燃える森の中へ消えていったのである・・・・


「バァァァァカモォォォォォォォーーーーーーーーーーーン!!」

「行くなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー」

    

リンス・ライアンビ・トーマンはその光景を見て、何一つ声も出なかったのである。











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