第四話 狂ったガキ二人
マーチブ山賊団のアジトの森付近、この森は草原にいる魔物や動物とはまた違う、レベルの高く知能のもった魔物や動物が生息している。
森の中はとても暗くどこに木があるのかわからない、ただ感じるのはそれは人間ではない野獣のような声、目光、獣の臭い、ちょっとずつ近づく足音、この森に入ったら最後生きては帰れないそうだ。
カシャッ!! カシャッ!! カシャッ!!
「おめーさっきからうるせーよー」
リンスがトーマンの臭いを辿りながらライアンビに文句を言っていた、ライアンビは所々鎧を着ているので歩くときにカシャカシャと鎧がなるのであった。
「しょうがないでしょっ、こっちは鎧を装備をして重たいんだから、てかアンタ前々から思ってたんだけどアンタのその馬鹿でかい斧重くないの?絶対きついでしょ、アンタみたいなチビが持てっこないもん絶対」
「またチビっていいやがって、
そら当初は初めて持った時はとても重くて持てなかったよ、でも担いで歩いていくたんびだんだん軽くなってって、きずいたらこれ持っとんけ?みたいな軽さになったんだよ」
そんな阿保なとライアンビが疑い、ついにはその斧を貸せと手を伸ばしにくる、
「てめっ、さわんなよ」怒
「いいじゃんっ、ほんとに重いか確かめたいんだよ」
斧を守るリンス斧を貸せと取りにくるライアンビ、当初に言ったがこの森は
謎の獣の様な声
「こいつら、何で平気におれるんだ?周りは暗闇で見えないのにいつ食われてもおかしくね~のに」
「食われてんじゃないか?ヒヒヒ笑、望み通り食ってやろうじゃんか~」
二匹は口から唾液を出しながら二人に飛び出した、
「いただきまーす」口を大きく開け、牙を二人に向け襲い掛かった
!? !?
ガキンー!! シャキン!!
「がっ!?」「ぐべっ!?」
ドサッドサドサ、二匹が倒れた、
小さい拳が強く握っていて、鉄の剣が光っていた、二人は喧嘩をしながら歩いていたが実はこの森に入ってから常に臨戦体制で心得てたのである。
「何だ、こいつらイノシシなのに言葉を喋ってたぞ。」
「誰かが教えたのよ、多分・・・・・・・・・はっ!取り込まれた」
森の獣、魔物達が二人の周りに集まってきた、
「人間だぁ人間だぁ」
「昨日からなんも食ってねんだよ、俺が先にいただくぜー」チーターがリンスに襲い掛かるグォォォ
リンスは声を出しながら、
「俺も昨日から食ってねんだよーー!!!」バコォォォォ!!チーターがリンスのワンパンチでノックアウト
「ちょうどいい、おめーら肉食動物だよなぁ。ちた~腹のたしにでもなってくれんだろ?」ボキボキと鳴らす拳、
暗闇の奥からマーチブの子分が現れた、子分達は何だこれはと驚き同士達を呼んだ、それもそのはず100を超える獣達に生き生きと笑いながら闘うリンスとライアンビを見て絶対普通じゃねえと思ったのである。
マーチブの子分50人、獣、魔物130匹 VS 狂っている少年少女二人
ハッハーと笑いながら闘うリンス、気合いと突き刺す目で闘うライアンビ
「な・・・・何なんだこのガキ共は・・・・・
こいつらこそ獣じゃんかよぉぉぉぉ」汗ガキンー!!リンスに殴られる。
「はっ!はっ!はっ!・・・・・・・・・タタタタタタ
親父ーーーーーーーーー!!」
「どうしたっ!!!!」
「妙なガキ共二人が森で暴れている・・・・」
マーチブがボロボロになった子分を見て、血相まいて再び鬼の様な顔に戻り
「案内しろ」怒
山の洞窟からマーチブ率いる幹部30人を連れ出てきた。タイマツに火をつけ、武器を手にしリンス達の所についに現れたのである。
マーチブが二人を見て、目を疑いながらリンス達を見た
「なんだぁ、このガキ共ワシの愛する凶悪なペットに生き生きと戦っているじゃねぇか。」驚
マーチブも幹部もはちゃめちゃな二人を見てスゲーと言う言葉を通り越し唖然と見ていた
リンスとライアンビの顔や服に獣の返り血で赤く点々と付着していた、
「アンタ、何でその斧使わないのよ。またさっき見たいにあの技出して見せつけなよ。」
「ボケー、こんな木に挟まれた狭い森で使える訳ねぇだろ、ただでさえ馬鹿でけーのに。」
ライアンビはこのチビ使えねえと判断し一人獣、無数の残りの山賊団に立ち向かい、自身の技で戦った、
「ういりやぁぁぁぁ」ライアンビが変わった独自剣術でマーチブ達にみせつけた。
「はぁぁぁぁぁ、風邪祭!!!!」フュゥゥゥゥゥゥ、ザンッ!ザザン!!
風邪祭、
ライアンビの技、この技は風のように舞い鋭いスピードで相手の致命傷を負わせる素早い剣術
アーマンティ国軍の昔ながらの剣術で、特に素早くなくてはこの技を習得できない早技だ。
風邪祭によって倒れる残りの獣、子分達 ドサドサ
「峰うちよ・・・・」
パチパチパチパチと拍手するリンス
「おー、そこまで頑張ってもらわないと。うん、さすが手下」喜
「はあぁ!?」怒またぶつかり合う二人
マーチブが先の風邪祭見て驚いていた、
「あの子娘、まさか・・・・・・」
そして、二人は背後にいたマーチブ達にきずき臨戦体制に戻った。マーチブの幹部がこいつらアーマンティ国の使いじゃないかと警戒する。それもそのはずライアンビはもともとアーマンティ国防軍の第12部隊所属しており、自身の着ている鎧にアーマンティ国のイニシャル"Am"の紋章がある。アーマンティ国防軍は山賊の敵で、ライアンビにとっても手柄をあげるチャンスでもある。
「アンタに着いてって正解だったよ、こうして山賊のアジトとマーチブ本人を見つけたんだから。」
とライアンビがリンスに言い、良きに働けと鼻をほじるリンス
ライアンビがマーチブに怒鳴るように叫んだ
「マーチブ!!貴様をここで捕らえアーマンティの牢獄へ連れて帰る!!」
「おめーみたいなひよっこ娘が、それができるのか?」
ライアンビが切れ自身の剣でマーチブに立ち向かった。
「はあぁぁぁぁぁぁ。」
マーチブは幹部達に離れてろと命令しライアンビの攻撃に応えたのである。ガッキン!?
二人がすれ違い、停止していた。
「か・・・・交わされた・・・・?」
ライアンビが汗一つ流し驚いていた。
マーチブがただ呆然と立っていてやはりなと顔をした。
「馬鹿な、俺の風邪祭は確かに奴を捕らえたはず・・・・・足も、手も・・・・・それなのに何故、ただ平気で立っていられるんだ!」驚驚
「やはりな、おめーのその技、貴様第12部隊の技だな?」
!?
「もしかすると、その技を教えた師は泣き虫バルコーニーだろ~!」とライアンビに指を刺す
「貴様、バルコーニー隊長を知っているのか!!」
「知ってるも何も、奴を剣術を教えたのがこの俺様だからよ。小娘」
!?
一体バルコーニーとは何者?何故、風邪祭効かなかったのか!?焦りまくるライアンビ、リンスはどうでもいいから早く決着しろと顔しており、一方トーマンは、シャリルを飲んだ子分の手当てをしていた。
そして、迫りくる何百数の影と足跡、一体エーデン草原地方は何が起きるのであろうか!?