表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
replica 〜レープリカ〜  作者: ザウルス
幼馴染との再会編
2/2

再会

ここは、私立時任学園。通称時学。


ここは2年4組の教室。そして今日も……


「あ!いた!このやろう!!」

「や、やっべ!」


朝からいきなり嫌な奴に出くわしてしまった。


「まちやがれ!」

「へ、そんな事で待つ馬鹿がどこにいる!」


葛城泰斗。


簡潔に言えば不良で嫌な奴だ。


「そんな簡単に説明するなー!」

「あ、あと馬鹿だな。」

「ーーっ!?もう許さね!!」


クラスメイトの大半は「あー、今日も平和だ。」なんてほざいている。


これはいつもの事だ。俺は特に悪さした話でもないんだが……


「俺の初めてを奪った屈辱を変えさせてもらうぞ!」

「誤解を招くような事を言うな!」


一部の女子からは「キャ〜」という声が聞こえてくる。


どうやらごく一部では、俺と泰斗は恋人であり、俺が攻め、泰斗が受けらしい。よく、女子から設問攻めになったとことは言うまでもない。


「誤解なんかじゃね!俺は初めて喧嘩(ゲーム)でお前に負けたんだからな!」

「いや、あれは偶然が偶然を呼んで……」


丁度、1年前くらいだろうか? 入学式で長〜い校長の話が終わって学食で昼食を食べようとしていた時だった。


「んー、今日はカツ丼の大盛りにしようかな〜。」


ものすごく腹が減ったてので大盛りにした。ただ、値段が500円とまーま、高い。ま、背に腹は変えられない。


そして、食券を買って並んでいた時に……


「おいこらお前!今、俺の肩に当たったろ!」

「ひぃぃぃすいませぇぇぇんんんん!」


何やら喧嘩らしき声が聞こえたので振り返ってみると……


「ち、今回は許してやるよ。よかったな俺の機嫌が良くて。」

「あ、ありがとうございます!」


そうすると、男子生徒は駆け足でその場を去っていった。


「ふん、全くどいつもこいつもまともなのがいな……」


ばったり目があってしまった。


やばい!絡まれる!


「あ、なんだお前? 俺になんかようがあんのか?」


やばいどんどん歩いてくる。こういう時は……


「逃げるが勝ち!」


その場から逃げた。せっかく500円も出して並んでいたが命には変えられない!


「あ!?こらまて!!」


やばい!追いかけてきた!しかも早い!


だが……


「へへ、こう見えて中学の頃は逃げ足の魁斗と言われてたんだ!逃げ切ってやる!」


中学時代は、ヤンキーによくカツアゲされそうになり、その度に逃げてきた。原付にも勝ったんだぜ?多分運動神経がいいのもその度にお陰かも。


「てめー、この俺が鬼の泰斗だと知って逃げる気か!?」

「なんだって!?」


葛城泰斗。多分この地区に住むものなら誰もが聞いた事はあるはずだ。


中学の時、1人でヤンキー200人と素手で戦って無傷で戦勝し、全員病院送りにした。そして、つけられたあだ名が鬼の泰斗。


鬼の泰斗の話は有名で、よく子供が夜遅くまで遊ばないように親がよく話すらしい。その結果少年の犯罪が劇的に減ったんだとか。


でもまさかこの学園に入学してるとは知らなかった。


なので……


「ぜぇー、ぜぇー。ここまで来れば大丈夫だろう。」


逃げてるというわけだ。それにしても良く走ったな。


ここは学校から2キロ離れた公園だ。途中の山道は辛かったがかなり引き離す事ができた。多分ここまで追ってこないだろうと思った……


「ぜぇ、ぜぇ、見つけたぞ……」


目の前に鬼の泰斗が立っていた。


「たく、この俺にこんな辛い事をさせてただじゃおかねーからな!」


完全に怒ってらっしゃいます。


一歩。また一歩と近づいてくる。


やばい!逃げ道がない!


この公園、実は崖があるのだ。自殺防止や子供の安全の為にあたりには3メートルくらいのフェンスが立っている。素材はチタンでできていて、登れないように網目が細かい。


逃げ切るには奴に特攻しなければならない。


でも、そんなことになれば……死亡フラグ確定。


「へへ、もう逃げられないぜ!」


バキバキバキバキ。


腕を鳴らしていつでも来いって感じだ。


「さぁー、喧嘩(ゲーム)しようぜ!喧嘩!」


………ダメだ勝てる気がしない。だが、このまま殺られるくらいなら……


「う、うぉぉぉお!!」


俺は、拳を上げてつこんで行った。


「へん、そんなパンチいくらでもよけれ……」


交わして殴ろうと思ったその時。


ガッ!!


「あ!? やべ!」


地面に突き出ていた石に足を引っ掛けてしまい……


「あらーー!!」


思いっきりつまづいて……


ドシーン!!


ぶつかってしまった。そしてそのまま押し倒してしまい……


「………ご、ごめん!!」

「………!?」


お互いの口と口が重なりあってしまった。


そして俺の腕は泰斗の腕の方に……


ムニャン。


ん? 柔らかいぞ?


ムニャン。ムニャン。


いったい何だろうこれは?


「ひゃん!」


泰斗が何やら女っぽい声を上げた。


そして、気づいた。俺が泰斗の胸を鷲使いみにしている事を……


「お、お前、女!? 」

「………」


何も言わない。でも、なんでだろうか?その仕草はものすごく可愛く思えた。


正直心臓が別の意味でドクドクしている。


「え、え……」

「ん、え?」

「エッチ!!!!!」

「ぶべら!?」


思いっきり殴られてしまった。


「うぅ、うわぁぁぁあん!!」


なぜだか大泣きしながらどこかへ消えてしまった。


ちなみに俺は、明日の朝まで気絶して風邪をひいてしまいました。


これが、俺と泰斗の出会いだった。まさか、高校生になっていきなり大きな秘密を知ってしまうとわな。


で、なんやかんやあって今に当たるわけだ。




「その話をするなー!」

「だから、あの時は悪かったて!」

「よりにもよってファーストキスの相手がこんな貧弱男だなんて……」


当の本人は相当ショックだったのだろう。ちなみに俺もファーストキスだった。でも、女の子でよかったとは思ってる。


無論こいつを女と知っているのは俺だけだ。見た目は男の子ぽいけど意外と中身は乙女心が残ってるらしい。


「というわけだ!あの時の決着をつけるぞ!」


殴りかかろうとしたその時……


「はーい、泰斗くん席に着こうね〜。」


担任の豊川先生が助けてくれた。NICEだ、先生!


「ち、運がよかったな。」


拳を下ろし席に着いた。


ちなみに豊川先生も泰斗が女だと知っている。俺との仲を見ていつもニヤニヤしながら「乙女心は複雑なのよ〜。」とか、意味わからん事を言ってくる。


豊川先生は親しみやすくてみんなから豊ちゃんと呼ばれている。ハーバド大学を飛び級で卒業し、教員免許を取って母校で教師をやることが夢だったらしく、とても嬉しそうだ。俺たちとも年があまり変わらなくて、男子生徒からもよく、告白されている。




「はーい、とつぜんですが皆さんにお知らせがありまーす。」


お、何だろう?


「実は、今日から新しいお友達がやってきてまーす。」


新しいお友達?それって……


「先生!!」

「なんですか?栄くん?」

「はい!転校生は女ですか?男ですか?」

「ふふ、可愛い女の子ですよ。」


ウォォォォオォォ!!


男子全員大興奮だ。


そんな中、俺は豊川先生と目があった。突然先生はニヤニヤしながらおれを見つめてきた。


なんなんだ?あの様子からすると「よかったわね〜」と感じだな。何がいいんだろうか?


「転校生ね〜。お前はどう思う?」

「け、女には興味ねーよ。」


ま、それもそうか。こいつはこいつだ。


「それではどうぞ入ってきてください。」

「はい。」


ドアの向こうから人影が見えた。そしてゆっくりとドアが開いて行く。


おお、中々可愛いじゃないか。見た目からしてハーフかな?金髪ツインテールで巨乳……あれ?この子どこかで見たような……


おれの考えを無視して事がどんどん進んでいく。


「ささ、自己紹介をどうぞ。」

「はい。この度このアメリカから来ましたメリー・リーマスです。よろしくお願いします。」


ーーっ!?俺は驚きの余り立ち上がってしまった。


なぜなら……


「め、メリー!? なぜここに!?」


メリー。俺の近所に住んでいたこ幼馴染だ。俺の父親がメリーの父親さんと親友で家族のように接していた。

だが、メリーの親父さんの仕事のつごうによりアメリカへ渡米してしまった。あの時は、メリーや俺もよく泣いていたな。


と、どうやら本人も気づいたようだ。


「カズト!カスドなのね!!」


実に10年ぶりの再会だ。


「カズト〜〜〜会いたかったよ〜〜〜!!」


突然俺の元に向かって抱きついてきた。その間男子たちからの視線が怖い……


「め、メリー、とりあえず席に着こうな。な?」

「……うん。」


やっと離してくれた。


「ふふ、感動の再会の続きは後でやってね〜。」


豊川先生はとても満足そうな顔をしている。


「えっと、メリーちゃんの席は……あ、泰斗くんの後ろね。」

「はい。わかりました。」


メリーは泰斗の姿を見ても動じることもなくすぐ後ろに座った。ま、ほんの一部の生徒はガヤガヤ騒いでいたが泰斗は無視している。本当はかわいがりのあるやつなんだがな……


「おい、魁斗。」

「な、なんですか?」

「後で、話がある。屋上へ来い。弁当込みでだ。」

「はいはい。」


どうやら、何か気になる事があるらしいな。
















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ