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アニペトストーリー  作者: あーる
王国での話
3/3

ザラメ

「いいのよぉー♡うちの家来が間違えただけだしぃ♡」

え?

「それより、こうちゃんが来てくれて嬉しぃわぁ♡」

「ハ、ハル!俺もだよ!」

二人のイチャイチャモードがあまりにも全開でその場は呆然となった。

「ふふ♡ついに双子が出会ってしまったわねぇ♡」

「ごめん……俺の不注意で」

「もう♡」

えー、よくそんな子供の前でイチャつけんな。

「うげっ」

はくらなんて吐きそうな顔してるし。

「大体、しずく!言ってはいけないと言ったでしょ」

女王陛下は急にしずくを睨む。

「すみません!ど、どかあれだけは!」

あれって?

しずくさん土下座してるし、クビとかかな?

「一日中語尾メロ!」

「ギャー!!」

まぁ、あの女王陛下だし、そんな酷いわけなかった。

「よし、ではこうちゃんとはぐらを送っていきなさい」

「了解ですメロ!」

「じゃぁねぇ♡ダーリン♡」

「じゃぁな、愛しのハニー♡」

「キャン♡」

「「うげっ」」

あ、はくらとシンクロしたわ。


宮殿から出て父さんと別れてぶらぶらしていると、淡いピンク髪を下の方で二つ結びにした女の子が飛びついてきた。

「はぐら!大丈夫だった!?村のみんなが心配してるよ!ご馳走貰った!?お土産は!?なんか食べもの食べた!?」

「途中から欲が混じってんぞ」

「あれ?」

こいつはザラメ。

『砂糖』と書かれたヘアピンがトレードマークの食いしん坊で、何でも食べる。

「あ!今日はぐらあそこ行くでしょ?ついていってもいい?」

あそことは、ザラメが大好きな人がいるところだ。

友達になりたいとか何とかかんとか。

なれてねぇらしいがよ。

名前は……名前は……。

何だっけ?

ま、いーや。

そいつははくら様と仲がいいと有名な王子だ。

しかし、呪いで城……というよりかは棟?

みたいなところから出ることができないらしい。

しかも二十歳以上は無条件で入ることができない。

だから子供の僕らが食べものを運んでやっているのだ。

外に出る事のできない王子は、みんなから『鳥かご王子』と呼ばれている。

僕が呼び始めたのがきっかけだが。

「別にいいよ。連れて行ってあげる」

「おっけー!ちょっと待って!着替えてくる!」

ザラメはそう言うと嵐のように去っていった。

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