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幻獣を狩る者

新作です。ちょっと最初なので荒いかもしれません。



西暦2135年に起こった厄災、『幻獣氾濫(パンデモニウム)』により、世界は滅亡の危機に陥る。

別の空間から現れた『幻獣』は世界のルールを書き換えるような力を持ち、人類が太刀打ちできる存在ではなかった。そこに突如として人体に『エーテル』と呼ばれるエネルギーが存在することが発見された。

『エーテル』は人類に幻獣と対峙する力を与えた。

やがて『幻獣』を狩る職業『幻獣狩り』が現れる。


この物語は彼たちの活躍を描いたものである。





















―――――――


ピピピッと鳴り響くアラームの音で目を覚ます。

中々起き上がらない体に鞭を入れ、布団の中でストレッチをしてから俺は起き上がった。

重い足取りで俺は台所に向かって水を飲む。

勢いよく水が喉を通り過ぎていく感覚がたまらない。

朝一番は水に限るなぁ、ちょうどよく眠気覚ましにもなるし。


ようやく寝起きの頭から正常モードになっていく。

そうだ、今日は入学式なんだ。

俺は夢である『幻獣狩猟者育成学校』に今日、入学する。

昨日はそれではしゃぎすぎたのか?やばいな、記憶がねえ。



なんて考えてる間に、俺は朝食を作り終える。

今日のメニューは少し豪華だ、ベーコンに目玉焼きに追加で焼き鮭もつけてしまった。

入学式だからな。このぐらいの贅沢は大丈夫だろ。

今日のニュースを見ながらベーコンを口に運ぶ。

程よい焼き加減でパリッとした食感を堪能しながらご飯を口に入れて噛みしめた。


「美味ぇ、朝ごはんにベーコンは最適だな。」


独り言が漏れ出て、誰もいないリビングに声が反響する。

朝食を食べ終えた後、俺は一通りの確認をしてから家を出た。

育成学校は全寮制なので、この家にはしばらく帰ってこない。


「行ってきます。母さん、父さん」


鍵をかけて誰もいない家に別れを告げる。

しみったれた家から出て、俺の輝かしい学園生活が始まるのだ!!























2時間後



「我が校に入学おめでとう!以上だ。長い話は別に聞きたくないだろう?」


入学手続きを提出した後、体育館に俺達は集められた。

長ったらしい校長の話があるのかと思ったらこの一言で入学式は終了する。

スタンディングオベーションものだろ、この話。

全国の校長に聞かせてやりたいくらいだわ。


「なぁ、この校長先生最高じゃね?」


隣の男子生徒が声をかけてくる。

彼もこの最高の気分を共有したくてたまらないのだろう。

私と君は同士に慣れそうだ。


「同じ気持ちの人がいてくれて嬉しいよ。俺の名前は真昼(まひる)。君は?」


俺のブラザー候補に名を聞く。

会話とは自己開示から始まるものであるってソクラテスも言ってるからね。しらんけど。


「ああ、自己紹介がまだだったな。俺は遊矢(ゆうや)って言うんだ。よろしく」


マイブラザーは遊矢と言うらしい。彼は中々にイケメンだと思う。

見た目としては身長は180後半で茶髪茶眼の好青年だな。

特徴としては左目の下あたりに泣きぼくろがあることくらいか。

クソぉ、イケメンすぎだろ。俺と違って。


「ところでさ、クラス分けは見たか?一緒だぜ。」

「マジか!俺達は気が合いそうだな。」

「当たり前だ!」


そうして俺と遊矢は熱い握手を交わした。

数分後に俺達は教室に案内されて席につく。

教室に入ると、きれいな景色が広がっていた。


最新鋭と思えるようなプロジェクター、ホワイトボードとVRシステムまであるみたい。

教室とは思えないほどの待遇に他のクラスメイトも怖気付いているようだ。

しばらくして、教壇の前に立った壮年の教師が語り始める。


「まずは入学おめでとう。俺は担任の荒川(あらかわ)広斗(ひろと)だ。よろしく。お前らには『幻獣狩り』についての知識や格闘経験を教える。他の学校よりも俺は厳しいから覚悟しておけ。」


アア、オワッタ…。

担任ガチャが大外れ説出てきたぞ。いや、実際は優しいかもしれない。

第一印象は最悪だが、挽回するかもしれない。そうだ、絶対にそうだ。


「じゃあまずはお前らも自己紹介しておけ、今日はそれで解散だ。」


当たりだぁ!!大好き!!!

初日だから勘弁してくれてるのかもしれないけどそんなのは関係ない!

ありがとうございます。感謝の言葉しかないです。



その後は軽く自己紹介をして本当に解散した。

あとは寮に向かうだけ。楽しみだなぁ。





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