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アラフォーモブの異世界奔走記  作者: オウレイ
8/12

この世界についていろいろ教えてもらうことが出来た

「それで、プロトはこんなところで何をしていたの?」


おっと、友好的な関係を構築できたと思っても油断大敵。

あまり踏み込んだ質問をされると答えに困る。


「言っただろう?旅人だと」

「次の街を目指していて、この森を抜けるのが近道だと前の宿のオヤジに聞いたんだ」


「ふ~ん、まぁ今までなら別に戦えない旅人でも通れなくもないものね」


そう言いつつ私の格好を疑うような眼差しで見つめるアリス。

何か違和感でもあるだろうか?


「でも今のこの森は危険なのよ、私と一緒に森を抜けない?」


願ってもないお誘いだ、このままどこかの街に案内してもらおう。


「ああ、1人より2人の方が何かあっても身を守れるしな」


「決まりね」

「そういえばマスカレードウルフと戦う前に『事情があるから巻き込まれてやる』とか言ってなかった?」


よく覚えていたな、忘れられたかと思ったがアリスは義理堅い性格なのかもしれない。


「あぁ、森を抜けようと思ったのは良いが完全に迷ってしまってな」

「できれば近くの街まで案内を頼みたい」


「あぁ、そういうことなのね」

「いいわ、あなたがどこの街へ行きたいのか分からないけど、私たちはこの森の近くのコロンバスに宿を取ってるの」

「私の仲間もそこにいるはずだから案内してあげる」


「それは助かる」


なんとか街までたどり着けそうだ。

ようやくマツダの依頼を聞くことができるな。

そんなに積極的に依頼を聞く必要はないかもしれんが私も生真面目な日本人らしい。

何もやることがなく放り出されるより、やることがあった方が精神的に楽なのだ。



それからしばらくアリスと森を歩き、この世界についていろいろ教えてもらうことが出来た、

まずこの世界は『ムンドゥス』と言うらしい。

ムンドゥスは5つの大陸と多くの島々があり、今私たちがいるのはその中でも地図的には右上にある『イウス』という大陸の『ピオニール王国』という国。

この森は『コロンバスの森』という森らしく、今私たちが目指しているのはこの森から少し離れたところにある『コロンバス』という街。

徒歩でも半日程度で到着できる距離でそう遠くないとアリスは言う。

しかしこちらは文明の中で育った現代の日本人だ。

半日も歩き通しなんて無理だ。


それからさらに歩きながらこの辺りについてもう少し教えてもらう。

コロンバスはこの辺りを治める『ウェイン公爵』という貴族の領地らしい。

ピオニール王国は貴族が各地を治め、その貴族を国王が纏めあげている統治機構のようだ。

地球ではもはや教科書でしか聞かない統治機構。

ピオニール王国はこの世界でも古い歴史のある国らしく、魔獣の氾濫などはあるがそれ以外は特に戦乱もない比較的平和な国らしい。

貴族に良し悪しがあり、善政を敷く貴族もいれば悪政を敷く貴族もいるため国王を中心とした王国政府も統治にはいろいろ苦労があるという。

何でその辺の事情に詳しいのか尋ねるとアリスはなんとかっていう貴族の家の出だそうだ。

3年前から家出中でその流れで冒険者になって今に至るそうだ。


「なるほど、この辺のことは大体わかった」

「ありがとう」


「お礼を言われるほどのことじゃないわよ」

「っていうか旅をしているなら常識の範疇じゃない?」

「世界の名前も大陸の名前も国や領地だって、幼年学校で習うでしょう?」


あいにく私の知る常識はこの世界では通じないんでな。

それについ最近この世界に転生したばかりでこの世界の学校なんて行ってない。

あ、でももしかしたらこの肉体の持ち主は行っていたのかもしれない。

なんて言えるわけがないから適当に濁すしかない。


「あ~、まぁあれだ、私も子どもの頃から家から出してもらえない生活だったんだ」

「そのせいで少し常識に疎いところがあるかもしれない」


「へ~じゃあプロトもどこかの貴族の家の出身なの?」

「でもアポストル家なんてピオニールでは聞いたことがない家名ね」

「外国の人?」


「まぁそんなところだ」


外国どころか違う世界の人だが。

そんな風にアリスのこの世界のことを教えてもらいつつ、時折投げかけられるアリスからの質問には濁して答えながら歩いているとコロンバスの森の出口に着いた。


「森の出口よ」


幸いなことに道中で魔獣に出くわすことがなかった。

そのためウルフたちとの戦闘以降、魔獣と戦うこともなかったのでいろいろ教わりながら歩けたというわけだ。

そう言えばあのウルフたちはかなり厄介な魔獣らしく、遭遇したら討伐が推奨されているそうだ。

そして討伐したら『ギルド』という冒険者の統治機関に尻尾を持っていくと報酬が貰えるらしい。

なのでアリスと出発前に尻尾を切り取って持ってきている。


森を出てコロンバスという街に向かおうとしていると、遠くから馬に乗った2人組が近づいてきた。

2人組は私たちの前で停まると馬を降りてアリスをかばう様に私とアリスの間に立った。


「お前は何者だ!」


あれ?これ不審者を思われてる?


世界設定説明回です。

モブは世界中を巡ることになる予定です。

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