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アラフォーモブの異世界奔走記  作者: オウレイ
7/12

握手はこの世界でも立派なコミュニケーション手段

アリスめ、遠慮なしに私を巻き込んできた。

それにしても鬱陶しいなぁこのなんとかウルフ。

4頭で連携してくるしなんかちょいちょい姿を消して襲い掛かってくるし。

面倒くさいことこの上ない。


こちとらついこの間まで日本で普通にサラリーマンやってただけのおっさんだぞ。

さっきのウサギとアリくらいなら何とかなったさ、

でもこんなやる気満々のオオカミと戦うなんて想定して生きてこなかったんだよ。

当たり前だろ。


アリスの方を見るとなんか睨み合ってるから援軍は期待できない。

しょうがない、自分でなんとかするしかない。

まぁ見えなくなったり素早かったり厄介ではあるが目で追えなくはないし、姿を消したところで襲い掛かってくる瞬間は殺気っていうのか?そういうのがダダ洩れだから避けることはできる。


しかしどうやって倒すかだ。

ウサギや猿、アリみたいに殴る蹴るでなんとかなるか?

まぁそれ以外はこのナイフしかないからこの身1つでなんとかするしかない。


と考えていたところで1頭が横から襲い掛かってきた。

さっきまでの連携はどこへ行った?

そうか、ここから連携される前に潰せばいいんだ。

とは言えどこを狙えばいいかもわからないし、向こうの動きが速くて狙いようがない。

こいつはさっきのウサギより速い。

なのでとりあえず目に付いた鼻に思いっきり握りこぶしを叩きこんでやった。

すると襲い掛かってきたなんとかウルフは地面に倒れ動かなくなった。


それを見た残りの3頭はたじろいだがまだ私を諦めてない様子。

もう諦めろよ、っていうかなんて最初に狙ってたアリスには1頭しか行かなくて、残りみんなこっちくるんだよ。

心の中で泣き言を吐いてみたがそれで状況が変わるわけもなし。


今度は2頭がいっぺんに襲い掛かってきた。

先に右下から噛みつこうとして少し遅れて左前方からもう1頭が襲い掛かってくる。

順番に右下から来たのは蹴っ飛ばして、左前方から来たのは腕に噛みつかれたので腕を地面に叩きつけた。

もう1頭も襲い掛かってくるかと思っていたら様子見していた。

いや、そこは来る流れじゃないのかよ。

襲い掛かってきた2頭はそれぞれ1発蹴ったり叩きつけただけで致命傷になったのか動かなかった。


さて、残り1頭になったところでアリスの方を見たがまだ睨み合っていた。

いつまで続くんだあれ?

最後の1頭はやけっぱちなのか姿を消すこともなく猪みたいに全力で正面から突っ込んできた。

それならさっきのウサギと一緒だ。

ちょうどいい大岩もあることだしそっちに逃げるふりをして、飛びかかってきた瞬間に避ける。

するとなんということでしょう、ウルフは勢いそのままに大岩に激突してサヨウナラ。

なんとか4頭を退治することが出来た。

なかなか面倒だったが転生したこの肉体が鍛えられているおかげでなんとかなった。


最後の1頭を退治したところでアリスの方も終わったのかこちらを見ていた。

なんか驚いているがそんなに驚くことなんだろうか?

変わっていたが所詮オオカミ、犬の親戚だろう。

などど思っていると向こうから声をかけてきた。


「4頭全部あなたが倒したの?」


「あぁ、最後の1頭は自滅みたいなもんだけど」


「あなた何者?そんなに強そうに見えないのにマスカレードウルフ4頭を1人で倒すなんて」


そう言って私のことをマジマジと見つめるアリス。

そんなに見つめるなよ。

こんな至近距離で女性と話したことなんてないんだから。


「そんなに大げさなことじゃないだろ、オオカミなんて犬の親戚みたいなもんだし」


「大げさよ!マスカレードウルフ4頭なんて私たちでも苦戦するんだから!」


「そうなのか?でもこいつら1発ずつ殴ったり蹴ったりしただけで倒れてくれたぞ」


「は?一撃で倒したの?マスカレードウルフを?」


「だからそうだ」


そういうとアリスは更に私に近付き私の身体を撫でまわす。

やめてくれ、どう反応したらいいのかわからないんだから。


「特別鍛えてるわけじゃなさそうだけど肉体強化系の魔術でも使ったのかしら?」


「よくわからん」


「わからんって、まぁいいわ」

「あなたのお陰で助かったわ、巻き込んでしまってごめんなさい」


「そう、まずそれだろ」

「巻き込まれてやると言ったが私の方に4頭って酷くないか?」


「そう言われても、そういえば名乗って無かったわね」

「私はアリス、アリス・プレリミナス」

「あなたは?有名な冒険者の方だったかしら?」


「私は、」


と思わず日本での名前を言うところだった。

違う違う、この肉体は転生した先の人のものだからその名前だ。

なんだっけ?

慌ててカバンの中の金属板を確認する。

そうだプロト・アポストルだ。


「私はプロト・アポストル、プロトと呼んでくれ」


そう言って手を差し出すとアリスも理解してくれたのか握り返してくれた。

よかった、握手はこの世界でも立派なコミュニケーション手段のようだ。

ようやく人間と交流を持てたモブ(マツダは神様なのでノーカン)。

こんな感じで登場人物増やしていきます。

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