ミシカル幻獣召喚

ある宇宙人の悪戯によって異世界に転送させられたカズヤ。
そこはカズヤが大好きだったゲーム、美少女幻獣大戦に登場するキャラをスマホで具現化できる世界だった。
美少女幻獣大戦とはその名の通り神話とかに登場する空想上の生き物を美少女化したゲームで、
その美少女達のカードを5枚編成して戦うRPGカードゲームだ。
カードにはそれぞれレアリティが存在し上からLR、UR、SSR、SR、R、HN、Nとなっている。
カズヤは廃課金気味にガチャを回していたので最高レアリティのLRを所持している。
この世界の人が召喚出来る幻獣は基本レアRまでで最高位の召喚術者でもSRが限界なのでSSRを召喚出来る者は不明。
ゲームのキャラを俺の嫁と思っている、ちょっと病んでるカズヤの理想の世界だ。
地球からこの世界に転送された者達(転送者)はカードのレアリティに関係無く召喚する事が可能なので転送者はかなり優遇されている。
元の世界に戻る為には同じく転送された転送者99人の内10人に幻獣召喚バトルで勝利しなければならなかった…
だが、ここはカズヤが夢にまで描いた理想の世界。逆に間違って元の世界に戻ってしまわないように行動する始末だった。
スマホが壊れ落胆するが偶然にも宇宙人に付与されたデバイス(スマホの上位互換機)を使用する事が出来るようになり、
更に一層快適な異世界ライフを送る事が出来る様になった。
スマホとデバイスは同時に起動出来ない仕様なので、その事を知らない他の転送者はデバイスの存在を知らない。
デバイスにはアシスタント妖精メルクリウス(通称メル)がキャラとして登録されており、メルと共に行動をする事となった。
特に目的がある訳でも無かったので、先ずはこの世界の知識を身に付ける為に近くの村や街に行く事にした。
街ではギルドの依頼をこなす事でお金を稼ぐ方法を知り、この世界で生活をする術を身に付けていった。
旅の途中、ギルドの依頼を通じで出会いがあり、共に旅をする仲間が増えていった。
悪意を持った転送者との戦はあったが、暇潰しに幻獣大会に出てみたりと異世界ライフを満喫していた。
この先カズヤにどんな未来が待っているのだろうか。