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スキル・ステータスオープンはステータスを見るだけ  作者: ぐざいになったねこ
第二章 ギルド勤務一年目
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第八話 初めての受注

「まだです。空気の流れを感じるまで無心で。」


ヴィンデートは大丈夫だろうか。そう心配していると。


「集中していますの?」


叱られてしまった。

庭の中心。私は魔力を追うところから始めていた。

「着きましたよ、ここが管理支部です。」


シリアスはそう言って、門番と俺についての話をしている。


「...ええ、新入りです......。はい、手続きの為なら......。」


俺は管理支部へ目を向ける。

街の入り口の門から大通りを真っ直ぐ進んだ、この街で最も北にある建物だ。たまに大通りを歩いていたので、この巨大な建物には見覚えがあるが、管理支部だったとは。

白を基調とし、綺麗な見た目の管理支部を見つめていると、シリアスが声をかけてきた。


「かなり綺麗ですよね。初めて来た時もヴィンデート君みたいでしたよ。」

「そうなんですか。」

「お二人さんの髪の色が同じにだからね。わしもガキの頃のシリアスを彷彿とさせたよ。」


門番のおじさんがけらけら笑いながら話に入る。

俺は昔のシリアスに似ているのか、そう呟く。


「黒髪に目の色がシリアスは青であんたは青緑だからな。そして身長も似てるときた。」


おじさんは門の模様が刻まれている石柱に手を当てて、こんぐらいだったか?と、言っている。

シリアスは懐かしそうに目を細め、確かにその模様と目があった記憶があります、と笑う。


「ははは、おっと引き止めてしまったね。シリアス、坊ちゃん連れて入っていいぞ。」

「そうですね、ヴィンデート、行きましょう。」

「ありがとう、おじさん。名前を聞いてもいいですか?」

「ああ、オスターだ。覚えておいてくれよ。」


俺は頷いた後、シリアスに連れられて管理支部へ足を踏み入れた。



「はい、こちらをどうぞ。ここに入る前に門番へこれを見せてくださいね。」


登録手続きというものが終わり、担当された女性からカードのような物を受けとる。これがここに入るための許可証であり、管理支部に入る際、門番に見せないといけないようだ。


「分かりました、ありがとうございます。」

「お仕事頑張ってください。」



カードを受け取った後、シリアスさんと一緒に仕事を探しに行った。

バインダーというものを開きながら、シリアスさんは一枚の紙を取り外す。


「ヴィンデート君、この畑を荒らす魔獣の巣穴駆除でどうでしょう。恐らくスウィントゥーという雑魚魔獣だと思います。」

「いきなり魔獣退治ですか?武器も持ったことないのんすけど......。」

「魔獣と言っても小さめで攻撃能力はほとんどない、畑を荒らすだけの生物ですよ。巣を突けば逃げ出して、やがて生きていけなくなります。」


シリアスさんはスウィントゥーを通じて、武器の扱いや魔法の使い方を知ってほしいと言った。

それなら大丈夫か。しかし、こんな楽な仕事が何故残っているのかと疑問に思った。


「ああ、それはですね。報酬の割に場所が遠くて時間がかかると判断されたからでしょうね。」


どうやらこの街を朝五時に出て、夜七時に着く位置にあるらしい。日帰りできない割には報酬が少なく、魔獣から得られる素材も大した物はないということだ。

でも、とシリアスはにやりとしながら。


「こういうのが余っていて良かったです。初めてにぴったりでしょう?」

「はい。初めての仕事、頑張ります。」



シリアスさんは近くの受付に行き、依頼内容が書かれた紙を提出する。


「こちらが今回の許可証になります。依頼人にこの紙と一緒に渡してください。」

「分かりました。お疲れさまです。」


シリアスさんは依頼内容の概ねが記された許可証と、さっき提出した紙を受け取る。

そして俺を連れて、茨の城団に帰った。



「仕事内容は理解した。明日のいつ出発する?」


受注した仕事をエデルジート団長に報告する。

シリアスは悩みながら俺に聞いてくる。


「四時に出発したいのですが......。朝三時に起きれます?」

「......頑張ってみます。」

「決まりだな。道中の食料、装備、回復薬等の準備をするように。」

「物資の準備が終わったら、次は今回の討伐対象の資料を読みましょうか。」


かなり大変なスケジュールみたいだ。これから何度も起こりえる事であるから、覚悟しておく。



報告が終わったら、シリアスさんの部屋に行って明日の準備をする。


「とりあえず念のため食料は多めに持っておきましょう。回復薬はこれで十分でしょうね。」

「食料は保存箱に入れておきます。」

「そうしてください。あとは......。」


そう言ってシリアスさんは部屋を出る。

そう思えばすぐに戻ってきた。そういえば足が速いんだったな。


「貸しだし用の剣です。剣のスキルがあったのですよね。」


俺は頷いて、剣を見つめる。

俺が持てるぐらいの細く、軽そうな剣だ。


「ひとまず自分の武器が買えるまでこちらを借りて依頼をこなしていってください。」

「分かりました。」

「......とりあえずお昼にしましょう。物資面の準備が終わったので、食べ終わったら討伐対象や道中の魔獣について学びましょうか。」


そう言われて、やはり大変だな、と思う。

少し愚痴を漏らすと、シリアスさんは微笑んで。


「フィリアちゃんはもっと大変ですよ。恐らくエミラッシェにしごかれてるかと。」


少し寒気がした気がする。

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