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スキル・ステータスオープンはステータスを見るだけ  作者: ぐざいになったねこ
第四章 それぞれの任務
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第六十三話 執務室での話し合い

「じゃあ、まとめだ。」


執務室に帰ってきたシリアスに、皆で話し合った結果、これからどのようにするべきなのかを話す。


「大きくまとめると......。デート・ガルディアと連携すること、サイサンシュレイト領内の要所を取り戻すこと、余裕があるなら王都へ進軍することだ。進軍、ではなくても、王国の戦力をそぎ落とす事ができるなら、なんでもいい。」

「......アンデルビート国王の暴挙に、不信感を抱いている者達は少なくないはずです。そんな人を味方につけてはどうでしょう。」


その考えは、話し合いの時に出てきた案だ。誰か良い人がいないかと悩んでいた所、ミレーマーシュがとある者を口にし、俺はそれを実行しても良いと考えた。


「テル教育校の教師達、だ。」

「......行ったことがないので分かりませんね。ただ、ミレーマーシュさんが口にしたので、ある程度の信頼はできるでしょう。」


彼らに伝令を出す事を検討しよう。そう考えたところで、シリアスから質問が飛んできた。


「それで、サイサンシュレイト領内の要所を取り戻すって......。今ざっと思い浮かべただけでも四箇所ほどありますが......。」

「ほう、優秀だな。その通り四箇所を取り戻そうと計画している。」

「ふざけないでください。民も疲れているでしょう?」

「だから、今ではない。少し時間が経ってからだな。」


サイサンシュレイト城を取り戻しに来る王国兵もいるだろうし、今はこの城下町を復旧させようと思う。そこからデート・ガルディアにも協力してもらえれば、と考えているが、さすがに望みすぎか。



少し遅めの昼食は、シリアスと共に執務室で食べた。これからの事を話し合いながら、少し雑談を交えつつ食べ終える。その時、扉がノックされた。入室の許可を出して、人を入れる。彼は、資料保管庫に行っていた騎手だ。


「地下の資料保管庫についての報告です。シリアス様の考察通り、王国に都合の悪い研究がなされていたようです。それと......、エデライブジート様が探していた情報に近い資料を、あちらで発見しました。あまりに昔の資料なので、迂闊に運び出せないですが......。どうでしょう。」

「昔の資料?......エデライブジート様、僕が行ってきましょうか。」

「ああ、頼んだ。」


失礼します、と言って立ち上がり、シリアスは執務室から退出する。それに続くように、報告をした騎手も退出していった。その代わり、彼らに入れ代わるように入室してきた者がいた。


「ツーリュスです。」

「何の用だ?」


幼い頃の教育係兼、最重要側近のツーリュスだ。顔にシワを寄せながら疑問を投げかける。


「エデライブジート様。今は城下町の復旧を優先させているようですが、セントレイクの復旧を手伝う事は?」

「しない。元々共通の敵がいる協力関係にあり、今は城下町で手一杯だ。しかし、他の国と協力関係を結び、兵力に余裕ができたのなら、多少の支援をしようと考えている。」


そうですか、と言って頬を緩める。どうやら、正解の選択ができるかを試されていたらしい。セントレイクは違う国の領土であり、サイサンシュレイトが最優先、という事だ。


「では、次はエデライブジート様の将来について......。エミラッシェはどうしましょうか?」

「それどころではなくなったし、政略結婚だろう?エミラッシェも、好きな相手を選べると考えているが。それに......。」

「それに?」


言っていいのだろうか。恋心とは少し違うかもしれないが、守ってやりたいと思える人物がいる。


「......話したら長くなる。すまない。気になるなら、夜にもう一度来てくれないか?」

「了解です。」


そう言って、ツーリュスは執務室を退出した。



日が落ちる頃、再びシリアスが帰ってきた。


「とりあえず、落ち着いて聞いてください。」

「......。」


俺は無言で次を促す。シリアスは頷いて、メモ用紙と思われる紙を見ながら報告を開始した。


「王国は、昔から神を宿す実験をしていました。」


宿す......。ビートやアグライトが使えない原因だろうが、どうしてそんな事を。


「その資料に書いてあったのは、実験を成功させる為の条件、贄です。」

「贄?」

「はい。贄の条件は、対応する神具が使える事。それと、儀式に耐えられる体があれば、理論上は可能だと。」


過去に成功した試しがないから、理論上か。しかし、実際に成功してしまったようだ。そして、同時に何故サーテレラが狙われたのかが分かった。


「サーテレラも、贄か。」

「そうでしょう。......一旦夕食にしましょう。このことを皆に報告しなければ。」


そんな事を話したら、食事が喉を通らないだろう。さて、どうやって皆を鼓舞しようか。食後に報告を回しても良いが......。

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