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スキル・ステータスオープンはステータスを見るだけ  作者: ぐざいになったねこ
第四章 それぞれの任務
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第五十九話 サイサンシュレイトへ

アンデルビート国王がお見えになる。私は心臓を鳴らしながら、その一瞬を待ち続ける。扉が開き、会議室にアンデルビート国王が入ってきた。


「アルニエス。貴重な情報提供、感謝する。」

「ありがたきお言葉です。」

「......では、望みを叶えよう。平和、でよいのか。」


平和を望む。誰も傷付かない、幸せを作り上げる為に、私は騎士団に入った。


「ええ。」

「では......、これより五百キロメートル東にある国を渡そう。幸せを、作り上げてみせろ。」

馬車を走らせ、俺達はサイサンシュレイトへ向かう。ちらりと横を見ると、セントレイクの騎士団の馬車がある。ふと、オスターと顔があった。


「森に入る。魔物はいないはずだが、魔獣には注意しておけ。」

「はい。」


ハルセンジアさんがそう言って、茨の城団の馬車を先行させる。整備されている道とはいえ、馬車がギリギリ二台入るぐらいの幅だ。向こうから別の馬車がやってくるのに備えて、縦に並んで森を抜けようとする。


「騎士団は少ないですが、いいのでしょうか。」

「セントレイクが忙しいからな。予定は聞いていただろう?」


今日の夜はサイサンシュレイトで過ごして、セントレイクに帰る。その間にするべき事は、エデルジート団長に何があったのかを聞く事だ。同行する騎士団は、オスター、ラッテルタ、ラクタウトだ。


「まあ、色々あったからな。」

「アルニエスが裏切った事で、様々な情報が向こう側に渡されています。そちらの対策も共有しましょう。」


エミラッシェさんがそう言い、先を見る。もうすぐ森を抜けるのだろうか。


「逆に情報が漏れていれば、相手の手を読みやすいです。確かな損失ですが、焦らず切り返していきましょう。」


道が開け、辺りに緑が広がった。少し丘になっているのだろうか。少し見下ろすと、サイサンシュレイトの城が見える。


「夜が明けるぐらいに着けるな。」

「......懐かしいですね。」


シリアスさんがそう呟き、けれども懐かしそうには思えない顔をしている。


「茨がないですね。」

「流石に残ってはいまい。だが、穴まで残っているとは。」


茨......。よく見ると、城にはぽつぽつと穴が空いている。あそこに茨が突き刺さっていたのだろうか。そうしたら、茨の城団という名前の由来は、ここかもしれない。



「セントレイクの者ですね?大変な中、おこしくださるとは。」

「こちらこそ、大変な中、歓迎の準備をしていただき、ありがとうございます。」


門番とハルセンジアさんが話し合い、俺達はサイサンシュレイト城下町に、足を踏み入れた。建物はボロボロだが、人々は活気がある。夜明けというのに、沢山の人々が喜び、働き、町を再生させている。


「約二十年ぶりの解放だ。気持ちは痛いほど分かる。」

「......何故王国兵は。」


シリアスがやりきれない気持ちで、そう言った。会議が終わってから、なにやらシリアスさんの元気がないみたいだ。ずっと、サイサンシュレイトの領民を殺した事で、気を病んでいる。しばらく門番に連れられて歩いていると、城の目の前に連れられた。


「どうぞ中にお入り下さい。領主がお待ちです。」



俺達は玉座の間に連れて来られた。玉座にはエデルジート団長が座っている。左右にはミレーマーシュとテレヴァンスがついており、こう見ると、領主一族という身なり格好をしている。


「久しぶりだな。」

「貴方の無事を安心しました。」


ハルセンジアさんがそう言ってひざまずこうとするが、エデルジート団長がそれを止める。楽でいい、と告げられた。


「ミレーマーシュさんも、テレヴァンスも無事で安心しました。」

「ありがとう、ヴィンデート。」

「ええ、こちらも無事で安心しましたよ。」

「とりあえず会議室は準備してある。ここよりそちらの方が話しやすいだろう。」


そう言って、退出を促す。ここの部屋ではいつものように振る舞う事ができないらしい。俺達が次々と退出してゆき、最後に俺が扉をくぐろうとした時、エデルジート団長から声をかけられた。


「ヴィンデート、君の血筋について、何か知っているか?」

「いいえ、何も。もしかしたら、ねーちゃんが知っているかもしれませんが、私は何も知りません。」


そうか、と言って退出を命じる。なんだったのだろうか。

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