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スキル・ステータスオープンはステータスを見るだけ  作者: ぐざいになったねこ
第四章 それぞれの任務
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第五十四話 お片付け

双剣エデライブと、サイサンシュレイト領に居座っていた偽の領主の首を高く掲げ、民衆に示す。彼らは興奮し、歓声をあげた。


「エデライブジート様、万歳!」

「帰ってきた......。ここに......。」


たった一人でサイサンシュレイト城を奪還した。いや、一人ではなかったな。


「ありがとうございます。エデライブ様。」

茨の城団の建物は、所々破壊されているが無事だった。しかし、中に入るとかなり荒らされている。恐らく王国兵がエデルジート団長について調べる為だろう。サイサンシュレイト関連の資料がごっそり無くなっている。


「ハルセンジアさん、隠していた書類は盗られてないようです。」

「そうか。被害は最低限だな。」


シリアスさんとハルセンジアさんがそうやり取りしながら、床に散乱されている資料を片付ける。俺も地理関連の資料はそこそこ読んでいたので、並べ方は覚えている。


「そうですね、ヴィンデート君。完璧です。」

「魔物関連の資料も片付けられます。手伝いましょうか?」

「助かる。俺は倉庫を確認してくる。エミラッシェは食糧の備蓄を確認しろ。」

「分かりました。」


朝早く起きて、片付けを始めてから三時間後。綺麗になったお茶会部屋に集合し、被害を報告する。エデルジート団長とテレヴァンスの席が空いており、忙しそうなミレーマーシュさんの姿がない。少し寂しい雰囲気が漂っている。


「重要な書類は盗られてませんが、サイサンシュレイト関連の資料と、セントレイク関連の資料と、デート・ガルディア関連の資料がが無くなっています。」

「デート・ガルディア?なんかあったか?」


ハルセンジアさんが首を傾げてシリアスさんに質問する。俺もデート・ガルディア関連の資料があるなんて初耳だ。


「依頼用紙ですね。護衛任務を受理した時に貰ったやつです。」

「ああ、つまり増援がどのルートでやってきたか知られた訳だ。」


本当に細い関係だが、王国兵としては重要な証拠だろう。納得できた。


「んで、王国兵にサイサンシュレイト領の事をどこまで知られた?」

「大した物は盗られていません。エデルジート団長が領主の息子だっていう裏付けにはならないかと。」

「......では、サーテレラがさらわれかけたのは何故でしょう?」


そう発言したことで、全員の視線がこちらに向かった。俺は昨日起こった事を説明する。


「サーテレラは全部聞いたって言ってましたが......。」

「午後騎士団長が来た時に、聞いておこう。」

「サーテレラだけですか。ラッテルタは狙われたのでしょうか?」


サーテレラとラッテルタは、元々サイサンシュレイト領に嫁ぐはずだった王都の騎士だ。そんな最中、サイサンシュレイト領がレシアボールを庇う事になってサイサンシュレイトは潰された。アンデルビート国王を良く思ってなかったそれぞれの親族は、秘密裏に戦力を整えて、いつでもサイサンシュレイト領を奪還できるようにしたという。


「......とりあえずこれに関しては午後を待とう。」


午後には茨の城団で会議が始まる。管理支部では住人がいっぱいで、そんな余裕がないというらしい。騎士団長が来れば、恐らくサーテレラから話は聞いているだろうから情報を入手できるだろう。


「じゃあ、食糧についてですね。一部の食糧が消えていました。」


エミラッシェさんがそう切り出して、恐らく王国兵だろうと結論付ける。街の中に食糧庫はあるが、ハルセンジアさん等に抑えられて取れなかったのだろうか。


「後は特に言うことはありません。」

「じゃあ倉庫だな。こちらも特にいじられたりはしていなかった。」


そう言いながら、ハルセンジアさんは手元の紙を配る。


「朝、オスターがやって来てこの紙を渡された。今回の被害報告だ。」


目を落とし、愕然とする。二百人以上の住人が死んでしまった。この街の人口は約七百人。負傷者含め、殆どの人が被害を受けている。


「ハルセンジアさん、捕虜っていうのはなんでしょうか?」


捕虜の意味は流石に分かっているが、エミラッシェさんは捕虜にする必要性が感じられないらしい。


「まあ、情報を吐かせたりするんだろう。交換に使えるかはわからない。」

「そうですか。」


ふと窓に目をやる。日が高く、もうそろそろ昼という事を知らせてくれた。


「ふう、一旦休憩。午後は会議だ。出席者はファントレアル騎士団長、サーテレラ、ミラシュレイン、オスター、ディンビエラ、エンディスト、テッツァーレ、俺、ヴィンデート、シリアス、エミラッシェだ。準備するように。」

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