表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル・ステータスオープンはステータスを見るだけ  作者: ぐざいになったねこ
それから、第四章直前まで
49/116

奪還まで

「くそっ!王国兵が何故!?」

「分かりません。今は身を隠しましょう。」

「ごめんなさい。足を引っ張るかもしれません。」


王国兵が昼頃に襲撃を行い、たった三時間と経たずにセントレイクが陥落した。俺、エデルジートことエデライブジートは、途中までは前線で戦っていたが、見たことがある顔がいた為に、途中で顔を見られぬように後ろに下がった。そこからは遠距離攻撃で牽制をしていたが、南側に光の柱があがったと思ったらそこ周辺に爆撃が始まり、あっという間に更地になったのが確認できた。


「あの顔......。」


今は夜。森に身を潜め、少しずつセントレイクから離れるように移動をしている。ミレーマーシュとテレヴァンスも、危険が及ぶ可能性があり、団長と団員という関係だ。捨て置く事はできない。


「私も見ました。たしか......、スティアビートと言いましたか?」

「ああ、サイサンシュレイトを陥落させた、アンデルビート国王の側近だ。」


城下町には火の手があがり、城に飛んでくるのは[茨]。必死の抵抗も虚しく、城は茨に飲み込まれていった。スティアビートは茨を操るスキルのように見えた。その茨に貫かれた父上の姿を思い出す。


「......嫌な思い出だな。」

「団長......。」


テレヴァンスが心配そうにしているが、虚勢を張って安心させる。


「大丈夫だ。ここから打開してみせる。」


森が少し明るくなる。

森を抜け、夜が明け、俺の「茨の城」が見えた。



「本当にやるのですか?」

「お前達はここで待機だ。非戦闘員が居ることは出来ない。」


太陽が真上に位置している。

そんな中、森の近くの洞穴にミレーマーシュとテレヴァンスを待機するように命令し、俺はサイサンシュレイトの方向へ向いた。


「このタイミングでサイサンシュレイトを奪還するなんて......。」

「勝算が無いわけではない。」


サーテレラとラッテルタ、それぞれの親族が、サイサンシュレイト領の様子をチェックしている。俺はそれらの情報を、サーテレラとラッテルタ経由で受け取っていたのだ。それらによると、そこを治めているのはカタラプラという人らしい。そして、そこに配置されている王国兵は、スティアビートが指揮する王国兵らしい。つまり、スティアビートがセントレイクを攻め入ったのなら、サイサンシュレイト領の守りは薄いのではないだろうか。


「それに、今サイサンシュレイトが襲撃されたのなら、セントレイクに居る王国兵はこちらに戻ってくるだろう。そうしたら、もしかしたらあちらでも対処できるかもしれない。」

「......私は反対です。が、エデライブジート坊ちゃんが考えて、考えた結果なら、私はそれを支持します。」

「エデルジート団長......、生きて帰ってきてください。ヴィンデートも、シリアスさんも、ハルセンジアさんも、エミラッシェさんも、貴方を信じていますから。」


それらの言葉は、俺の心に突き刺さり、そして奮い立たせた。


「最期っぽく言うな。俺は生きて帰ってくるから。」


そうして、一歩を踏み出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ