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スキル・ステータスオープンはステータスを見るだけ  作者: ぐざいになったねこ
第三章 やるべきこと
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第三十九話 情報漏洩

「何故裏切った!?騎士団長を!ミラシュレインを!」

「......ミラシュレインを裏切った事には、心が痛い。ファントレアルと違ってな。」


騎士団長を呼び捨てした事に、ここにいる全員が息をのんだ。彼の目は、ここにいる全員を蔑んだ目で見ている。それらの事に対して、ラクタウトが激昂する。


「貴様!もはや騎士としての心を捨てたか!?ファントレアル騎士団長は敬うべき相手だと、俺に教えてくれた......っ!貴方が......っ!」

「てんでだめで、無能な主を一度でも憧れた俺が馬鹿なんだ。それでも、あの日までは死ぬまで支えようと思っていたのだよ。」

「......[王の道]、か?」


その言葉に、何も言わずに頷くアルニエス。その背後からもう一人の男が表れた。


「最後のお別れは済んだか?」

「これから良いところなんだが......、時間か?」

「そうだ、ここは任せろ。お前はアスタルテの下へ向かうんだ。」


そう言って、アルニエスは背を向けて森の奥へと消えていく。


「くそっ!オスターさん、ラッテルタ!追うぞ!」

「待て。せっかく裏切ってもらったのに、ここで捕まったらこちらにとっては少々困る。」


やってきた金髪細身の男が道を塞ぐ。

いままでの兵士とは違う威圧感を放っている。


......[ステータスオープン]。


____________________

ガズバース 24歳


攻撃力 179

守備力 72

魔力量 53

速さ  52

体力  80


獲得スキル

[基本剣術]

____________________


やはり、攻撃力と速さが段違いだ。

でも、シリアスさんなら、あの速さに追いつけるかもしれない。


「ヴィンデート、何が見えた?」

「攻撃力と速さが高いです。それと、スキルが[基本剣術]しかありません。」

「そちらは何をごちゃごちゃ言っている?」


奴がこちらを向いて、剣を抜く。

茨の城団全員が身構えると、呆れた顔をした。


「こちらは俺を含めて十四人。そちらは七人だぞ?戦力差というのを考えた方がいいんじゃないか?それに......、全ての情報は筒抜けなんだから、口封じに無理に追わなくても良いんじゃないか?」

「何?」


嫌な予感。いや、実際そうなのだろう。

エデルジート団長は元々サイサンシュレイトの領主の息子で、アンデルビート国王と対立していたレシアボールを庇い、敗北してセントレイクの街に亡命したはずだ。そして、それを明かした面会の日。そこにはアルニエスも参加していた。


「サイサンシュレイト領主一族のエデライブジート。そしてその側近が集まって出来たのが茨の城団だな?」

「......どこまで知っている?」

「おっと......、少ししゃべりすぎたか。計画が悟られてしまう。」


ハルセンジアさんが顔を青くして、拳をきつく握る。そして俺達に戦闘開始の合図を出した。その瞬間、シリアスさんが無詠唱で光の光線を八本放ち、奴を襲う。しかし、それをかわしながら前進してくる。


「カウンター狙いです!」

「了解。」


守備力が上がった為、一度受けるつもりだろうと予測した俺は、ハルセンジアさんをサポートする。左右に二人ずつ、敵兵の魔力量が下がり、攻撃力が上がる。


「左右二人、魔法が飛んできます!」

「アグライト・スウィア・アルペネイン!」


シリアスさんが詠唱して放つ魔法の威力は絶大だ。黒い追尾性の光線が数え切れないほど、左右に放たれる。追尾性能が高すぎる気がするが、左右二人ずつならあまり分散されずに当たるだろう。


「動きが読まれている......?」


上がる砂埃。やったかどうか分からないが、おそらくやったのだろう。そう断定したらしいハルセンジアさんは、斬り込みに向かった。剣と剣がぶつかり合う。しばらくの間戦い続けていた為、全員動きが鈍っているが、判断力はまだ残っているらしい。騎士団らは奴へのカバーをさせない為に、王国兵を森の奥へと押し込むように立ち回っている。これなら勝機もあるかもしれない。そう思った時、人じゃない足音が聞こえる。


「......なんだ?」

「これは......。騎士団、気をつけろ!ビシュレックライガだ!」


木々の隙間から、黒い毛のおかげでより際立って見える、シアン、マゼンタ、イエローの目。この消耗の中、こいつの相手をするのはかなり厳しい気がする。ハルセンジアさんが唸りながら、低い声で言い放つ。


「逃げ場なし、か。死ぬなよ、皆。」

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