第三十七話 明日へ向けて
「残党がまだ......!」
「くそっ!大司教は討ち取ったのに、しぶといぞ!」
王都の混乱は深まるばかり。
誰が引き金だ?神か?大司教か?王か?
我が主。アンデルビート国王が炎の神、ビートを取り込んだからか?
それを期に、アグライト教の人々を煽った大司教か?
それらの出来事は、表や裏を巡り巡って一つの終着点にたどり着く。
......あれさえ無くなればいいのだ。
あの後ゆっくり眠れそうだったが、火事が起こって出撃命令が下った。寝不足だ。
「おはようございます。」
「おはようございます、ヴィンデート。......眠そうですね。」
お茶会部屋に入室し、ミレーマーシュさんに挨拶をする。
「大丈夫です。......多分。」
「無理はいけませんよ。......さあ、召し上がれ。」
「いただきます。」
朝食を食べている途中にも、エミラッシェさんとシリアスさん、テレヴァンスさん、ハルセンジアさん、エデルジート団長の順に、お茶会部屋に入室してくる。皆で朝食を終わらせた後には、今日は会議がある。
「......では、これから三日間についてだ。明々後日、フィリアの捜索が始まる。それを万全な状態で行う為、しっかりと準備をしなければいけない。」
「具体的には?」
「道中の予習や、食料や武器の買い込みが主だな。」
と、いうことはミレーマーシュさんが忙しくなりそうだ。俺達も生息する魔物の対処をしなければいけない。俺は気合いを引き締めたところで、解散となった。
この三日間はドタバタしていて大変だった。
ミレーマーシュさんとテレヴァンスが、食料や火打ち石の買い込みをし、エデルジート団長とシリアスさんとエミラッシェさんは、他のギルドに依頼を少し流した。俺とハルセンジアさんは依頼をこなしてお金を稼いだ。エデルジート団長が軽く赤字に足を突っ込むところだったと言っていたが、やはり人数が少ない弊害の気がする。
「明日、だな。」
「......ねーちゃん。」
やはり夜の暗さは慣れない。蝋燭に灯った火のみが、このお茶会部屋をともしている。だけど、捜索中ではもっと暗くなると聞いて、恐ろしくなった。
「物資はある。体調もばっちりだ。今日は早く寝よう。」
「火事が起こらなければいいですが......。」
「私とミレーマーシュさんとエデルジート団長が対応します。」
テレヴァンスがそう言い、にこりと笑う。安心させる為だろう。
その笑顔に、この空間は照らされた気がする。
「では、私はここで......。」
「僕も寝ましょうか。」
次々と明日の捜索メンバーが寮に帰る。
俺もそろそろ寝よう。
「俺もここで失礼します。」
すみません、投稿さぼりました。
次回から物語が動くはずです。




