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スキル・ステータスオープンはステータスを見るだけ  作者: ぐざいになったねこ
第三章 やるべきこと
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第二十七話 消える炎

「アンデルビート国王、成功です。」

「......素晴らしい力だ。散歩してくる。」


あちこちが痛い、だが気持ちいい。

少し風に吹かれて心を沈めないと、もヤシたくナる。

アタまがいタい。イたい、イタイ?

レレティックを退治したあの日から一週間ぐらい経った。

雪も溶け、それにともない冬眠から覚めた魔獣あるいは魔物を討伐する依頼も増えてくるらしい。しかし、それよりも大切なことがある。


「エデルジート団長、雪溶けです!ねーちゃんを探しに行きましょう!」


朝、執務室に突撃して、エデルジート団長に雪溶けの報告をした。

エデルジート団長は俺をなだめて、今日の予定を告げる。


「落ち着け、騎士団によると明々後日に出発だそうだ。今日は捜索メンバーを選定する。お茶会部屋へ集合だ。」



お茶会部屋にはエミラッシェさんの姿だけ無かった。

その他は席について、紅茶を飲んでいる。


「今日はフィリアの捜索メンバーを選定する。エミラッシェは参加すると言い置いて部屋に篭っているが......。とりあえず俺はここに残らなければならない。誰か立候補する人はいないか?」


エデルジート団長が言葉を切ったところで、シリアスさんが質問する。


「反アンデルビート国王派の騎士団の人も参加すると聞いたのですが、誰が参加するのでしょうか?」

「騎士団の中で捜索に参加するのは、アルニエス、ラクタウト、オスター、ラッテルタの四人が騎士団長より指名された。アルニエスは言わずもがなだが、ラクタウトは目が良く、距離を正確に計れるスキルを持つために遠征で重宝されるそうだ。それと、ラッテルタの狙撃の技能と良い組み合わせらしい。......オスターは近接戦闘要員だが、こちらが相応の人員を割いた場合には行かないそうだ。」


ラッテルタ以外は知っている人だ。

アルニエスは俺達を襲った[探知]を持ったスキルの人。おそらく[王の道]を[探知]出来る為、今回の捜索の要だろう。オスターは、初めて管理支部へ向かった時にいた門番のおじさんだ。ぱっと見五十歳ぐらいに見えたので、若者に席を譲るのも納得できる。ラクタウトは確か、デラストレイレスの討伐の時にいた人だった気がする。正確な距離をハキハキと叫んでいたのが印象に残っている。


「ねーちゃんを探すなら連れて行ってください。知らない人もいますが、頑張ります。」

「......流石に子供一人と不安定なエミラッシェだけを送る訳にはいかない。他に誰かいるか?」

「行きましょう。」

「行けると思います。」


シリアスさんとハルセンジアさんが立候補した。

しかし、テレヴァンスがおそるおそる手を挙げ、口を開く。


「あの......、ここに残る戦闘要員もいたほうが......。仕事が沢山回ってくるでしょうから。」

「騎士団に協力しているということで、仕事量は調整してくれるそうだ。あまり心配しなくていい。」


安心したようで、テレヴァンスは肩の力を抜いた。その時。


「......故障か?」


光源から放たれる光の量がかなり減った。

窓からこぼれる太陽の光のおかげで、あまり気にならない。しかし後々問題になるため、エデルジート団長はミレーマーシュさんに原因を調べるように命じる。


「おそらく、ハスタル魔力調節機が狂ったのでしょう。見ておきますね。」


ハスタル魔力調節機とは、様々な属性の魔力を貯めて置いて、魔術具に送り込む魔術具らしい。光量が減ったので、おそらくビートかミデライトを含むところが狂ったのだという。


「とりあえず、メンバーはヴィンデート、シリアス、ハルセンジア、エミラッシェだな?おそらくオスターはメンバーから外れる為、アルニエス、ラクタウト、ラッテルタの合計七人だ。......昼食を食べたら通るルートを確認する。」



少し冷たい昼食を食べている頃、ミレーマーシュさんが帰ってきた。


「......なにかおかしいですね。貯めているビートの魔力のみが消えています。」

「原因不明か?」

「ええ。」


自分にはよくわからないが、少し困った事がおきたらしい。その時、玄関のベルが鳴る。このギルドの人ではないようなので、エデルジート団長は対応しに玄関へ向かった。



「......かなりまずいことになったらしい。」


少し元気が無いように見えるエデルジート団長が帰ってきた。

先程来たのは騎士団の者で、異変を知らせに周辺のギルドを回っているようだ。


「ビート関連の魔力が消え、それに関連する魔法が使えなくなったそうだ。」

「ビート......。熱や炎に関係している神様ですよね?」


試しに使ってみます、と言ってシリアスさんは呪文を唱える。

しかし、なにも起こらなかった。


「魔力はあるはずですが......。どこもこんな状態ではかなりまずいですね。」

「今夜の料理はどうしましょう、冷たくなってしまうわ。」


たしかに炎を使う料理や、温めるための魔法が使えないのは非常に困る。

少しばかり混乱していたところ、エデルジート団長が即座に命令を出していく。


「とりあえず管理支部へ行って原因を探る。テレヴァンス、シリアス、ついて来い。そのほかはここに待機だ、書類や部屋を整理したりしておけ。」

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