表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル・ステータスオープンはステータスを見るだけ  作者: ぐざいになったねこ
第二章 ギルド勤務一年目
22/116

第二十一話 朝の異変

「どうしてだろうね。なんでこんな事になったんだろう。」


頭が痛い。ぐるぐるしていて気持ちが悪い。

そんな状況、それでも疑問を解き続ける。



わたしは。


「このまま、路地裏で死にたかった。」

お茶会部屋に入ると、ミレーマーシュさんが朝食に使うテーブルを拭いていた。


「おはようございます、ミレーマーシュさん。」

「おはようございます。......ちゃんと休めましたか?」


不思議と人が根に引きずり込まれたあの光景を思いだし、あまり眠れなかった。だからあまり疲れがとれていない。その様子をみたミレーマーシュさんが心配そうに見つめてくる。


「大丈夫です。今日はちゃんと休みます。」


昨日のデラストレイレス討伐によって、各ギルドの団長と一部の騎士団の人以外は一日だけ休暇となった。今日はハルセンジアさんと特訓はせずに、寝ようと思う。そう考えながら朝食をとった。


「そういえばみんなは?まだ寝てるんですか?」


お茶会部屋に俺とミレーマーシュさん以外の人が見当たらない。

疑問を口にすると、ミレーマーシュさんも不思議そうに。


「団長は朝早くに管理支部へ、昨日の討伐に参加したメンバーはまだ寝てるのでしょうけれど......。フィリアちゃんは知りませんね、まだ寝てるのでしょうか。」

「食べ終わったら起こしに行ってきます。」


どうしたんだろうか。ねーちゃんの朝は早いはずだ。


「ええ、よろしくお願いします。寮の管理人とはいえ、今日は休日なので起床時間の強制はできませんからね。」



朝九時。いつもならもう仕事が始まっている時間だが、今日は休日。しかし、なぜか起きないねーちゃんを起こしに、俺はねーちゃんの部屋へ向かった。


「ねーちゃん、俺だよ。起きてる?」


ドアをノックし、声をかける。しかし返事はなかった。

なにか変だと思い、ドアを開ける。鍵はかかってなかった。


「ねーちゃん?朝ー。」

「......。」


暗い部屋に一筋の光が射す。窓にはカーテンがかかっており、光源はドアからこぼれる廊下の魔術具のみ。俺は床に射す光にそって、ねーちゃんに近づく。


「......ねーちゃん?」

「...イ...タイ。」


痛い?様子が変だ。

よく見ると、ねーちゃんは丸くなって頭を押さえている。

顔はほんのり赤く染まっている。


「ねーちゃん、大丈夫?」

「アつ...い、いタ...い。」


額に手を当てる。やはり、熱かった。


「ミレーマーシュさん呼んで来る。待ってて。」


どうすればいいのか。ねーちゃんは今まで熱を出した事がないので、対処に困る。助けを求めて、俺はミレーマーシュさんを呼びに行った。



「......様子は私が見ておきますね。私が食事をつくる時間になったら交代してくれます?」

「はい、ありがとうございます。」


ミレーマーシュさんは、ねーちゃんにデート石という石を持たせて治療するらしい。デート石とは夏に使うビート石のような物で、体を冷やす効果があるという。


「私の場合、体温が低い方が治療しやすいのです。」


そうなのか、そう思うとエデルジート団長が帰って来たようだ。玄関のベルが鳴った。


「俺が事情を説明します。」

「ええ、ありがとう。」



エデルジート団長を迎えに、玄関へ向かう。

玄関には雪を叩いて落としているエデルジート団長の姿があった。


「エデルジート団長、お帰りなさい。」

「ただいま......。ミレーマーシュは?」


俺は事情を説明して、ミレーマーシュさんはあまり離れる事ができない事を告げる。そうか、と言ってエデルジート団長はお茶会部屋へ向かった。


「とりあえず昨日の事についての詳細な報告が入った。ここにミレーマーシュとフィリア以外を集めてくれ。」

「はい、ハルセンジアさんとシリアスさんを呼んできます。」

「ああ、俺はエミラッシェを呼んで来る。」


俺はハルセンジアさんとシリアスさんを起こし、お茶会部屋へと連れて行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ