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スキル・ステータスオープンはステータスを見るだけ  作者: ぐざいになったねこ
第二章 ギルド勤務一年目
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第十九話 デラストレイレス

「なるほど。神様・形・範囲、で魔法が使えるのですね。」

「慣れていくと無詠唱でも出来るようになりますよ。」


留守番をしている間、ミレーマーシュさんからそう教わっていると、ふと心配になった。

......魔法をまだ教わっていないけれど、ヴィンデートは大丈夫かしら?

____________________

デラストレイレス 5 歳


攻撃力 798

守備力 209

魔力量 392

速さ  30

体力  1748


獲得スキル

なし

____________________


圧倒的なステータス。それに絶望していると、攻撃力が819に上がったのが見える。


「攻撃が来ます!」

「互いがカバーできる範囲で散れ!シリアスは範囲魔法の準備をしろ!」


小さな振動。やがてそれは感覚が早くなって、揺れも大きくなっていく。


攻撃力 838


「攻撃が来ます!」

「防衛陣を発動させろ!」


現れる魔方陣。薄い透明の壁が三本の根の攻撃を防いだ。

そしてシリアスさんが手を掲げ、範囲魔法を発動させる。


「ビート・ソード・アルペネイン!」


手のひらから出てきた巨大な炎の剣。

それがぐるんぐるんと回って、透明の壁ごと根を斬り裂く。


「ディア・ポイソルト・タイトレア!」


サーテレラという女性が呪文を唱え、根の切断面に液体を飛ばす。

どうやら毒の呪文らしく、根を伝って蝕んでいく......かと思ったが。


ボン!


「エクデレドだと!?誰だ!」

「デラストレイレス自身だと思います!」


根が爆発四散し、焼け残った根は地面へ撤退する。

賢い。根から幹へ毒が流れるのを防ぐ為に根を爆発させた。

しかしながら攻撃が途切れたので一旦休憩。回復を行う。


「そういえばヴィンデート。俺も忘れてたんだが、遠くからなら目視出来てもステータスオープンが使えなかったんじゃなかったのか?」

「自分も忘れてました。原因は知りません。」


強いて言えばステータスの強大なさだろうか。

よくわからないので思考放棄する。

その後、ファントレル騎士団長が。


「接近するぞ。長期戦は不利だ。」



このような事を繰り返しておよそ六キロメートル付近まで近づいた。

エデルジート団長から聞いたことだが、三手にわかれた内、ここは恐らく反アンデルビート国王派で固められているグループらしい。互いの能力を見る為、ファントレル騎士団長がどさくさに紛れて編成してくれたらしい。

攻撃力が821に上がる。


「攻撃が来ます!」

「さっきと同じようにしろ!シリアスは回復中の為、俺とハルセンジアで代用する!」


そう言ってエデルジート団長とハルセンジアさんは魔力を込める。

そして振動。前よりも近くなったので速く振動する。


「来たぞ!......なに!?」


物量。もはや壁とも思える量の根が、薄い壁を叩き割ってくる。

もはや耐えられるはずはなかった。


「「ビート・クアレビア・アルペネイン!」」


四つの巨大な火球が、互いに交差しながら縦横無尽に駆け回る。

それらは俺らが捕らえられるぎりぎりのところで根を焼き尽くした。

しかし、俺は追撃が来るのをいち早く察知する。


「追撃が来ます!」

「デート・ポア・アルペネイン!」

「ジート・スペア・アルペネイン!」


体が軽くなり、しかしがっちりした気がした。

辺りのステータスを見てみると、俺達の速さと守備力のステータスが上がったみたいだ。


「ふせろおおおぉぉぉ!!!」

「ファントレル騎士団長!?」


ファントレル騎士団長は剣に光を纏わせ、追撃の到来と同時に回転してなぎ払い、根を全て斬り落とした。俺は追撃の確認をする為にデラストレイレスを見る。


「......え。」


____________________

デラストレイレス 5 歳


攻撃力 872

守備力 207

魔力量 299

速さ  154

体力  1583


獲得スキル

なし

____________________


「本体が来ます!」


猛スピードで大地を引き裂いてやってくる大木に、パニックに陥った。


「落ち着いて牽制しろ!」

「逃げるな!このスピードは逃げられない!」


その時、地面から根が出てきて人一塊を絡めとった。


「うわぁぁぁぁ!助けて!助けて!たす」


声は、切れた。根が地面に潜ると同時に。

気づけなかった。攻撃力の上昇は、突進の事だと決めつけていた。


「白金の天使団、全滅しました!攻撃の手が足りません!」

「ジート・スペアダース・アルペネイン!」


呪文の詠唱が聞こえ、体が軽くなる。


「これで逃げられます!他の隊にも撤退の報告を!」

「撤退だと!?」

「これ以上は無理です!死者が増えるだけですよ、ファントレル騎士団長!」


ファントレル騎士団長が迷っている間に、デラストレイレスの幹がこちらに辿り着いた。

枝は俺に向かって伸ばし、突き刺そうとしてくる。

エデルジート団長がそれを払いのけ、ファントレル騎士団長へ叫んだ。


「騎士団長!撤退の命令を!」

「やむを得ん!撤退しろぉ!」


命令が出たおかげで、騎士団に所属している人達も逃げはじめた。

その時。


「きゃあぁぁ!」

「サーテレラ!?」


サーテレラが根に捕まり、地面に引きずり込まれた。


「怯むな!生きることだけに集中しろ!」


その光景を見て恐怖に怯えながら走っていると、デラストレイレスは枝を揺らし、幹を曲げて苦しみ始めた。

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