ターゲット層の決定理由
皆さんどうも。
今回は「なぜ地理的制約による機会・情報格差を扱うか?」について述べていきます。
理由は簡単です。「こっちの方が単純で、かつ実情も少しは分かっているから」です。
人々の根本の意識に関わる、再生産的な意識格差に関してはなかなか解決策が思いつきませんし、教育学一般としてもデータが足りておりません。ですので一大学生のぼくが知っている情報、集めることのできる情報が限られてしまいます。
そもそもぼくが動いて少しでも影響を与えられる問題だったらもう少しマシになっているはずです。数十年間、しかも、実は日本のみならず海外でも巣くっている問題なので。
地理的制約による機会・情報格差によって、地方及び準地方は大手予備校に通うことが困難で、ゆえに有利不利が生じている・・・ということを前回書きました。
し か し な が ら です。
実は、都会の水準には劣るものの、地方の人間が使えるサービスもたくさんあるのです。
東京大学に限って言えばT進の東大特進、R海セミナー、Z会の過去問添削など・・・。
東京大学の受験に限らずとも、小規模ながら東大生や京大生など優秀な学生にオンラインで面倒を見てもらうサービスもあります。
動画サイトにだって、無料で学校の授業の補完をしてもらえる動画や、あるいはもっと発展的な内容を教えてくれるチャンネルだってあります。
おまけにT進の東大特進やR海セミナーっていうのはゆるゆるボーダーの特待制度によってめちゃめちゃ安い受講費で受けることができます。大手予備校に1年通う場合と比べたら、比べ物にならないほど安いです。ほんとに。
おかしいですね。「ある」のに、どうして地方受験生は「使えていない」のでしょうか?
ここが鍵です。答えは・・・・・・
「ある」のに「知らない」からです。
こういう情報はどこに転がっているのでしょうか?
予備校の配るチラシ?地方の学校では配られません。
友達からの口コミ?いやいや友達も誰も知らないんだって。
電車内広告とか?見たことないですね・・・。
ネット?なんて検索バナーに入れればいいんでしょうか。サービスの名前すら知らないのに・・・。
っていうか、そもそも「ある」って知らないのに調べてみよう・探してみようという気になるでしょうか?
切羽詰まってなければ調べないと思いますね。
切羽詰まってたら?
うーん、地方の受験生が切羽詰まるのは入試直前とかなので時すでに遅しですね・・・。
早くに切羽詰まるためにはどうすればいいでしょう?
早い段階で切羽詰まるためには「自分の立ち位置を客観的に評価する」ことが必要です。今自分が「ヤバい」と感じて初めて切羽詰まることができます。
「都会の受験生はどんなことしてるのかな?」ってことを知るとかが必要ですかね。
学校の先生が客観的に評価してくれる?さて、どうでしょう・・・。
学校は進学実績を伸ばしたいですから、無根拠に「まだまだ大丈夫ー」ということがほとんどです。合格体験記も学校好みに改竄されたりしますから、あまり信用のおけるものでもない。合格体験記は母数が少ないっていうのもありますね・・・。
あとは周りに難関大学の合格者が少なかったりするので、「自分が目指せるのか」と思いにくくスタートが遅くなり、結果切羽詰まるのも遅くなるなんてことが往々にしてあります。
一気に書きたいこと書いてみました。ちょっとまとめましょう。
・サービスは「ある」のに「知らない」人が多い
・自分の立ち位置を把握しにくい。把握したときには遅い
・周りに最難関大学合格者が少なく、自分が行けるかわからないのでスタートが遅くなる
これを裏付けるデータに関しては、地方出身の受験生友達と一般的にある言説、あと同期の大学生や自分の後輩に聞いた話というだけなので客観性に欠けるかもしれませんが、大体の人はこの話に同意してくれます。
同じように感じている人が、僕の周りだけで一定数いるのであれば、同じような状況にある受験生は全国にも一定の割合でいるはずです。
ですから、このポイントを解消できるような取り組みができれば良いのではないか?ということが自然と浮かんでくるわけです。
サービスの認知に関しては、これを認知させる取り組みを行うか、あるいは新たなサービスを立ち上げて目の前の受験生を一人ずつ救っていくか・・・なんてことが考えられます。世話して無事合格した受験生をこちらの陣営に引き込んでしまう、ということをすれば僕が卒業した後も長期的な活動が見込めるかもですね。
立ち位置把握に関しては、何らかの試験、それも母集団が良質なものを年に何十回も開催するなんてことが考えられますかね。さっき言った、立ち上げたサービスの中で学習の進捗管理や模試の客観的評価・・・なんてことができたらさらにグッドかもしれません。
周りに最難関大学合格者がいない、雲の上の存在と化している・・・に関しては、そうですね、そんな学生を身近に感じられるように、生身の学生が直接会いに行く「セミナー」とかを各地で開催して、どんな高校生活を送ってたかとかを地方の高校生に伝えてみるとか。
まぁ、実は2番目の案に関してはもうやってる団体や、無料学力コンテストが存在するんですけど。
ついでに言えば、最後の「セミナー」っていうのは東大のFAIRWINDっていう学生団体が実際にやってる活動なんですけど。あーあ、入りたかったなぁ・・・。仮面しちゃおっかなぁ・・・()
再生産的な属性とは違って、地理的制約の方はとりあえず「高校生だけ」に働きかければよく、またそれゆえに「やることの方向性決定がしやすい」という面があります。
『単純だ』と言ったのはこういうわけですね。
あっ、FAIRWINDのセミナーで成果が出てないじゃないか!とかいうのは禁句ですよ?まだまだ発足して日が浅い団体ですから・・・。
『実情が分かる』っていうのは友達と自分の経験があるからです。「こんなのがあったらいいなぁ」という願いなんかも受験生時代から持っていますもの。
さて、こういうわけでして、僕は今のところ、ターゲット層をこのように絞っています。
こんな感じでしょうかね。一気に書いたので論理展開が不十分なところがあるかもしれませんが、大体のことは書ききった気がしますので、この辺にしておこうと思います。
地方格差関連の学生団体(FAIRWINDとは別です)のオンライン説明会が5月25日にあるので、次回はその会合の様子とかを記録しようかなぁと考えております。
では!