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前回の追記と、自分のターゲット層

 おはこんばんにちは。今回もどうぞよろしくお願いします。 


 思考記録ですので、感想欄でいただいたご意見や追記したいこととかはバンバン書き加えていきます。多少読みにくくなってしまうかもしれませんが、ご了承ください。


 まず自分の前提から。


 ぼくが断片的にでも知っている格差の側面は、「再生産による意識格差」「地理的制約による機会・情報格差」です。これ以外の領域についてはほぼ無学といっていい状態です。前提終わり。


 遺伝的な要因が再生産に絡んでいるのかどうか?という話を頂きました。教育学者からするとあらゆる分野の「データ」が全く足りない状態なので、遺伝的要因と格差にどれだけの関係があるかも統計的には分からないようです。しかしながら、ぼくはその点を十分に考慮することなく手元のデータのみで導いた結論で反論してしまいました。学徒として決めつけはあってはならないことです。この場を借りて謝罪いたします。


 追記終わり。


 では今回の本題です。こちらは再生産構造とは別の話です。先ほど述べた「地理的制約による機会・情報格差」です。


 地理的制約の話ですから、まずは「地方」「都会」、ついでに「準地方」という言葉を導入し、自分の認識を定義づけておきます。とはいっても友達から伝え聞いた話が元ですから、まだまだ曖昧さは残ります。


 「都会」・・・東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・愛知・京都・神戸

 「準地方」・・・群馬・栃木・茨城・宮城・福岡?

 「地方」・・・その他?


 かなり乱暴な分け方です。正直言って北関東と北海道や沖縄、あと九州の方と東北北部程度の実情しか把握できていませんので、この定義は後々変わる可能性大です。ですが、ひとまずこれでお話をさせてください。「地方」はその他と書きましたが、主に九州南部や北海道、東北北部を指すと思ってくれればよいと思います。


 

 地理的制約による機会・情報格差ですが、これはあくまで自分の経験上の話になりますが、最難関大ほど拡大する傾向があるように思います。東京大学なんてひどいものです。はい。ぼくは元東大受験生ですので、以下東大の話に偏ります。一応「最難関大」と表記したところは東大以外も意識して書いています。


 現状で「地方公立現役東大」なんていうとそれは本物の秀才です。要領がよかったりで、「8月から受験勉強始めたけど、普通に受かった」みたいな人々です。塾なし属性なんてついた日には更に能力が高い。素晴らしい人材です。


 ・・・裏を返せば。そうでない人はなかなか合格することができないのが現状です。

 なぜかと言えば、最難関大学というのはそのネームバリュー故に、「その大学専用の対策」が普及しています。予備校産業もそうですし、○○大模試とか、○○大学英語第n問対策、なんて本はたくさん売っています。これらのサービスにアクセスできない層が「地方」と定義した地域です。


 予備校は県内にありません。県外だとしても通学は困難な遠さ。受験参考書が近くの書店に取り揃えられていないことも。〇〇大模試の存在自体知らずに本番を迎えることもしばしばあるようです。


 こういう受験情報は、高校が提供するか生徒内で共有するのが「都会」や「準地方」の常識です。

放っていても多少の情報は入ってきます。


 また、「地方」の学校からはそんなわけで最難関大学合格者が出にくいので、いざ志望校決定の時に「僕/私がいけるところなのかなぁ?あそこは神様がいくところだ」などという考えになりがちなようです。彼ら・彼女らの最難関大学生のイメージ像は「〇大王」や「〇大方程式」のような、いわゆる有名人に限られてしまうようです。現実としては、その人たちはあくまでその大学の最上位なだけなんですけど・・・。


 さて、それでもなお志望したとしますが、彼ら・彼女らの周りには最難関大学の学生がいませんから、なかなか誰かに頼るということができません。そうすると学校の先生に助けを求めるわけですが、学校の先生だからと言って最難関大学のことを熟知している先生は少ないようです。九州の友達の学校の化学の先生は、東大の化学の試験時間すら知らなかったようです。(もちろん受験者からしたら常識です)


 そんなわけで、「地方」の人は大変なハードルがあるということが分かっていただけたでしょうか?


 

 では、今度は「準地方」の話題に移そうと思います。北関東の事情しか分からないのですが。


 「地方」よりはよっぽど恵まれていますが、まだまだ「都会」と比べると足りないことだらけです。


 先生は一応最難関大学の試験問題についての理解があります。大手の予備校は「通う気になれば」通えます。電車で片道1時間半くらいですかね。まぁ通う人はあまりいないですけど。


 とは言いつつも。最難関大学の受験に適しているかといえばまだまだです。


 地方・準地方・都会問わずですが、あくまで学校なのですから、特定の大学だけの受験に特化する教育を施してほしいというのは無理な話ですし、そうするべきだとも思いません。大学別模試の判定など細かいところに関する理解まで求めてはいけません。


 ですから、一般的に最難関大学受験者は学校外部・・・塾や予備校ですね。こういうところを利用します。


 ところが。やはりここに壁は存在するわけです。予備校に通学できないことはないが遠い、という地理的制約ですね。


 一応補足しておきますと、こういう事態を考慮して、高校選びの段階で「都会」の高校を選ぶ学生も存在します。そういう選択ができる地域ですから。


 しかしです。そんな人は一握りです。中三の段階で「最難関大学を目指す」という学生はあまりいないでしょう。地方・準地方・都会に関わらず、東京大学の学生に取った志望開始時期のアンケートでは、「高校に入ってから志望し始めた」と回答した人が75.2%(東大オモテウラ2019)都会の人は中学受験から意識し始める場合が多々ありますから、地方・準地方の受験生に聞いたらこの数字はもっと上がります。(地方・準地方には中学受験という文化がありません。)


 受験は相対評価ですから、「都会」の方が恵まれていたら相対的に不利になるわけです。


 「都会」の話をちょっとだけします。


 ここには、地方や準地方にないような「超進学校」が多数あります。受験に特化しているかは知りませんが、周りも当然のように最難関大学を志望しますから、学生は自然と最難関大学志望者になります。大学の先輩や特定大学の受験専門塾をフル活用して(本人たちには自覚がないようなのですが)当たり前のように合格を勝ち取ってきます。落ちて早慶なんて言ったら落ちこぼれ扱いらしいです。こっわ・・・


 数学オリンピックや物理学オリンピックなど、競技科学なども盛んでハイレベルな仲間や人脈をどんどん作っていくようです。こういうのを「受験は団体戦」っていうんでしょうね・・・。



 現状はざっとこんなものです。再三申し上げますが、地方・準地方・都会の定義はかなりあいまいです。

 最難関大学といっても京都大学の話にすれば関東は「準地方」になるかもしれませんし。学生単位で何か行動を起こそうと思うのであれば、ここの定義を確立し、更にターゲット層を「準地方」を含めるか、「地方」のみとするかなど決めていく必要があります。


 今は、色々な人と話しながらこのあたりを決めている最中です。


 今回はこんなところで。次回の予定は「では、ぼくはなんでこっちをメインターゲット層にするのか」です。では。

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