表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/25

自滅

…なんか出たぁ!!

意識が薄くなっているうちに逆転しとるがな


どうなってる!?守りきった上にガンヒルドを圧倒できる反撃ができるなんて

すごい、いわゆるチートか?チートなのか?

この先楽ちん人生を約束されたチートか!


自身は何も考えずにガンヒルドに勝てる?作中多分だけど単騎最強だよ?

弱点はないと思ったがあの隙のなさは避けられない強力な攻撃で破れることがわかった、そして倒す!


弾かれた腕がバンザイ状態だ、来た!腹がガラ空き!さっきから好きなキャラ、それ以前に女子と殴り合うのはこちらの常識として気が引けるが…いける、もしかすると可能性だって!このチートであと一発だ!




「…?」


…あれ?

…止まった?…最後のとどめは?決めなきゃいけないのに固まったよ

チートじゃないの?あとは任せて進めというのか?


「…?」


なぜか倒れることにすら困難を覚える…待って、もっとキョトンとしてて!ヒルドさん待って、体鈍いから!あっ、ガン子ちゃぁん!


こんなときにとてもゆっくりに見えるよ…軌道が読める


「おえっふ…」


「…勝者ガンヒルド!」


軽いチョップが当たり勝負が決まった


「どうもお疲れさん…」


「あぁ…ケンイチ、すまない。私は戦いの意味を知った振りをしていたようだ」


「はい?」


突拍子にガンヒルドはどこか突っかかる表情で言うが反省されることに身に覚えがない


実は電波さんだったのか?



「ケンイチとの勝負で敗北するかもしれないと思った時はその手段を認めたくなかったが自分が…こう…いざ勝つとそれを手段として認めたくなってしまうのだ。勝たねばならないなら勝つためにどんなことでもしないといけないと、そう思えた。」


ん〜?


「えぇと、おっしゃることがちょっと…気にしなくても」


意味はわかる、要は負けてしまうとそれを理由にしてしまいたくなるということだろう

それを言う意味なんてないだろうに…でもなんだか人間味があっていいな


「そうなのか、なら…いや…」


君は変なところで食い下がるのか

よくわからないけど…えぇい!


「そ、そうだ!…敗者に慰めの言葉はいらない!だ!」


「…そうか」


「だからとっとと…次、次の試合があるんだ。下がろう…」


そうは言うがなんか体が動かない

鉛みたいとはこれのことだろうか



あっ意識が…目が真っ白…


「あっ…とても眠い。…ちょっと仮眠いいで…」

「ケンイチ?どうした?大丈夫か!?」



「技能に振り回されのか!保健室へ運ぶぞ!!…技能の、反動があるものにも制限かけときゃよかった!いや!能力無しでするべきだった!」


ゴードリは泣き言のようにそう言い健一を背負い走る


「私も…いいですか?」


ガンヒルドがゴードリに尋ねる


「…いや、心配するな。お前たちは戻って待機しておけ!」



『でも今の時点でどれくらいできるかは大事なんだよ!』


ゴードリの持論らしいもの言葉が響くのであった






…さてここはベットの上のようだ

倒れた原因を推測しないと…いや、それはわかる多分自滅だ


にしてもアニメでゾーイックは技能を使うシーンはなかったけど使えたみたいだ


勝利まであと一発だったが筋肉痛の上に…技能はルミアのを見るかぎり反動はなかったけどゾーイック(あいつ)の技能?は反動があったのか?


まぁ確かにあれは自分のできる限界を超えていたから強制的なダウンが起こりうることだったのだろう

俗にいうクソ能力とでもあいつはとらえたかもしれないな…


しかしどんな時に発生するのだろうか?

見たままの逆転可能な状態を起こす効果でもあったのか…


とても気になる…自分に何ができるのか…最悪ガンヒルドやこれから出てくるテロリストみたいな奴らと戦うかもしれないから


「うぅ、ふああぁ…」


「あら起きたようね」

「!?」


びっくりした、誰かいるみたいだ


カーテンを開けると適当な私服に白衣を着ただけのズボラな女性がいた

こんなところにいる人なんて記憶にある学校なら保健室の先生だろう

あと保健室においてあるものが何かとゴツい、基地かなんかなの?

「どう?調子は」


「大丈夫だとおも…あれ?」


なんか体が腰がなかなか上がらない、筋肉痛は以前健在でありが更に鈍さが増している

一応生活に必要な程度は動けるといったところ


「…動けますので大丈夫です」


「特に大事に至ることは見つからなかったわ、でも無理はしないでよ。ハイリスクな技能を使ったとこっちで聞いてるから」


「はい、失礼しました」


…なんか保健室の中がミリタリー色の強いことがとても気になった

まさかと思うが保健室を私物化か?これは?


「もう日も暮れてるけどゴードリ先生にはあってあげなさい、一応」


「はい!」


確かにそのまま帰るのは良くない、そうしますか


保健室らしい部屋から廊下に出る


「…うぉ!?」

「大丈夫だったか!」


びっくりした〜ガンヒルドか


こちらを確認して安堵しているようだ


「問題ないね。ちょっと体が重いと感じる…まぁ自滅だったから次の反省にはしたいよ」


「それは不安が残るな」


「…」

「…」


…さぁて話題がないぞ、どうしたものか


『ドアの所でイチャつかないでねぇ。誰も入らないと思うけど人が通れないからね〜』


先生冗談やめてね、物語上イチャついてたらこれから国半分滅んじゃう


「そうだな、ここだと邪魔になる。帰るか」


「先にゴードリ先生の所にちょっと顔を出しに行くよ」


「…廊下で待っている」


「わかった」



職員室…どこだっけ?ゾーイックの記憶が全てあるわけじゃないからわかんないや


「…入らないのか?」


え、もしかすると目の前の?ここ?



「そんなわけないよ…失礼します!三年B組フェミテーションです。ゴードリ先生はいらっしゃいますか?」


『おう、ちょっと待ってなさい』


奥の方から声がした



「…問題ないとは聞いたが体調はどうだ?」


「筋肉痛がしますが他は大丈夫です」


「なるほど…わかった。今日はゆっくり休むように」


外から見たら惨事だったから先生の肩の荷が下りたみたいだ…自分が元凶ではあるんだけどね

勝つためだとしても無鉄砲な行動は身を滅ぼすものだと身を持って知ったよ


技能らしいアレは自動で発動したんだけど



「あー、話は変わるが使っていた技能…どんなものか把握はしていなかったのか?」


「はい…すみません」


推測してもわかるものではないし何より決めつけることはしちゃだめだからなぁ


「技能には現代でも不明な点が多いことは知ってるだろ。ただ人により様々な効果を発揮するが中には反動の大きなタイプもある。…技能の反動や暴走による負傷や万が一の死亡は学校や他の所でも責任はとらないケースがまぁまぁ認められてるから…私が言うのもなんだが後悔する前によく考えてほしい」


そうなのか、知らなかった…

でも物語の流れだとあれほどの強力なやつは絶対に必要になるはず

あれがあるだけで少なくとも自分の身は…いやぶっ倒れるからね

反動は心配しかない


「明日の訓練は一度保健室のリングー先生に診てもらってからにしてくれ。いいか?」


「はい」


「私からは以上だ」


「はい、失礼しました」





どうでもいいけど先生やっぱりでかいな〜





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ