反撃?開始3
突如起こった爆発音と爆破で変わった変化を健一とガンヒルドは探す
「目立つのはあの壊された建物だけか」
「周りもなかなか恐慌してる、普通そうだけどね。っと!ガラスも割れてるし……ここは注意しないと!」
後ろのカフェのガラスが砕けてしまっていたのだ
「靴で歩けばさほど問題ない。ケンイチ、追われていた人物は見つけられるか……?」
「見えている所にはまだいないね。少なくともあと30分くらいは大丈夫なはず、急ぎ過ぎても良くなるかはどうかはわからないし」
健一は視線を謎のムーヴァーに戻す
「何より余計なことをしてあいつとかち合うと街がどうなるかは目に見える」
既にあの建物が半壊、テレビで見た光景と同程度になっていた
たかが十数秒でこの破壊力はまさに兵器そのものだ
もし中に人がいたのなら無事ではすまない
死人がでて当然と判断できる程壊されていた
「このままじゃうかつに動けないしどうする!!僕としてはまだ動かないほうがいいと思うんだ」
「……!」
ガンヒルドは突然周囲を強く確認し始めた
健一は半ばパニック状態で彼女の様子に気づいていない
「君はどうする?」
「すまない、あとでいいか?……変なんだ」
「変って、もう見た光景がめちゃくちゃ……でも指針は考えないと」
「悪いがちょっと待ってくれ」
「あ、はい」
ガンヒルドに一蹴、まではないものの流された
彼女の何かしらの邪魔になっているようだ
「……あの……ガンヒルドさん?」
「……いる」
「え?」
「頭に入ってくる、とにかくそれだ。頭の中で何かが動いて、移動してる感覚……時間にまだ余裕があるのだろう?勝手は承知だがケンイチはそこで待っていてくれ!もしかしたらわかるかもしれない!」
「えぇ〜!!」
健一とガンヒルド自身の荷物を放置し、彼女はどこかへと行ってしまった
「ホントに行っちゃったよガンコちゃん……」
「あの!お客様、お怪我とかはされていませんか?」
カフェの店員さんが心配そうに聞いてくる
「大丈夫ですよ。でもお店が……」
「ご心配ありがとうございます。ですがこれ以上の営業は難しいとこちらで判断しました。なので申し訳ございませんがお客様も避難したほうがよろしいのではないでしょうか?」
「そうですね。ではごちそうさまでした」
「はい、どうもありがとうございました!」
健一はカフェから出て事件の現場を再び確認すると既にムーヴァーは消えて輸送の車も立ち去っていた
その代わりに近い場所である者達を見つける
刺客三人組だ
(なるほど……アイツらもあの車から降りて来たんだ。でもガンヒルドは今いないし……警戒されないようここは待つしかないかね……待つ……)
脳内で安全を優先した考えをするが、何が何でもループから抜け出したいため探りたくもあり行動するかどうかを深く悩む
(気づかれちゃおしまいだ!痛い目にだって遭いたくない。……それでも何もしないのはそれはそれで嫌だ)
健一としてはループが起こっている以上縮こまったまま何もせずループを繰り返すならたとえループしても次につながる行動をとりたい
(ついでに万が一失敗かつループが発生しなかったとしてもクズ役は消える。世界からアカンやつが消えるんだ、そうだ)
自分にそう刷り込みを入れリスクを背負うことの妥当性を見いだす
三人組を見て死の恐慌と動かなくてはいけない、と切迫する思いで彼は選択をする
同時に自身が行動しなくてよいと判断できる材料を模索している
物騒すぎる存在と関わりたくないからだ
移動する彼らを目で追いかけながらあることを知覚した
(ちょっと遠くでは野次馬が集まってるけどここの近くはもうほとんど人はいない。避難または屋内に隠れたんだろう)
今まで生きてきた人生の中でする理由もない尾行は経験が無く紛れることの難しいところでそれを行うのは愚策といえる
(なら怪しまれたくないし失敗する可能性が高すぎる……ここは身を引くしかない)
自分そう言いつけて今彼らに向かって動くことを選択から無くしガンヒルド、または警察などが来るまでとどまっておく選択をした
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健一が待機しているその頃、ガンヒルドは頭に浮かぶ謎の反応に従い発信源へと思わしき所へ走って向かう
(結構近くまで来たからそろそろ見つけられるか?)
健一のいる場所と比べると人がある程度残っているが見失うほど多くはない
探すことは容易にできるはずだ
(!?この感じは……)
発信源を辿るガンヒルドは足を止め一点を見つめる
平屋がそこにはあった
(位置、あの家、高さ、やや高い!まさか!)
平屋の屋根からそれはやってきた
「……やっぱりあなたでしたか。クルバフさん」
そこにいたのは銀と茶色の髪色をした女だった
彼女はガンヒルドを見るなりそう一言呟く
(私が来ることもやはり認識できていたみたいだな)
「薄々わかっていたがそうだったか。あの手紙の話は今はしない。手短になるがあなたが倒れると世界の時間がそれ以上進まなくなる。だから一時的にだが護衛する、ついてきて欲しい」
「時間?……いえ、それはできません。危険です」
「追手が来てることは私も知っている、どんなやつが来るかも、だ。それでもついてきて欲しい。未来はわからないものだがあなたは確実にそいつらに出くわして倒れる。そして時間が戻り、今それを繰り返している。はっきり言うならばこちらもそのことに困っている」
「ど、どういうことですか!?」
ガンヒルドの記憶から追われる女は人進連のメンバー、だった
そして本人はまだ持っているかは確定ではないが時間が戻る何かの力に気づいていない
「今死なれたら私も困る。生き延びるために連れて行く!」
「は、はい!?」
「緊急を要することだ。あなたを何て呼べばいい?」
「リ、リンで構いません!へ?ちょっ!?引っ張らないでください!」
リンと名乗る人物の手を引きながらガンヒルドはゾーイックのもとへ行くのであった




