第四話
いてててて。
やっぱり布団が欲しかったなぁ。
今日中に家のあるンヌに向けて出発したいなぁ。
とりあえず目指すはシムンキア。
大国だからどこの港からも船が出てるはず・・・。
ガラガラガラ
ん?
「田中さーん、いるー?」
「はーい、今行きまーす。」
頭ボサボサだけどいっか・・・。
「田中さん、はいコレ。よくよく考えてみたら来たばっかで食べ物とかも全然用意してないからね。朝ごはんにでも食べて。」
「有難う御座います。あの、伊近さん。」
「ん?」
「シムンキアってここからだとどうやって行けますか?」
「しむんきあ?なぁに、それ?」
おっかしいなぁ。シムンキア、結構大きいと思ったけど。知らないかぁ。
少なくともアストラディアより大きいんだけど。
「そうですか。その国がイオの故郷なんですけど・・・。」
「国・・・?聞いたことないわね。アジアの国?」
「あじあ?多分違うと思います。」
「そう、それじゃあやっぱりわかんないわ。力になれなくてごめんネ。」
「いえ、こちらこそ朝食まで用意してもらって・・・。」
「それじゃ!また困ったことがあったらなんでも言ってね。」
シムンキアの行き方がわからないだと・・・!?
あじあ?なにそれ?
このままじゃ帰れないよ!
もぐもぐ・・・。
これ、美味しい。
第3話が抜けていました。
申し訳ありませんでした。
修正済みです。