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第弐話
「イオ、着いたぞ。」
村長の場所からそう離れてはいなかった。
と言ってもここからじゃ見えないけど。
「必要なものがあったら俺か村長にでも言ってくれ。あとそこの家は伊近さん家だ。挨拶でもしておくといいさ。」
そういうと、ジョージさんは言ってしまった。
ガラガラガラ
「おっ邪魔しまーす!」
案の定誰もいない。
以前使われていたような家具らしきものが埃を被っている。
しばらく探検・・・。
二階に上がろうとした時だった。
ガラガラガラと戸を開ける音。
「田中さん居ますかー?」
短いようで意外に長い廊下をダッシュ。
「あなたが田中さん?」
ん?たなか?
ジョージさんの時も言ってたけど・・・。
「この村では色々大変かもしれないけど、頑張ってね。あと、これ煮物。おすそ分けね。」
「あっ、ありがとうございます!」
「それじゃ!」
夕飯確保。
狩りでもして食いつなぐ覚悟をしていたが1日目は大丈夫なようだ。
さあ、まずは掃除から始めよう!
てか、結局たなかって私のことでいいのかな。