挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

ブックマークする場合はログインしてください。

猫ボルト(子は鎹)

あるところに腕はいいが真面目に働かず嫁に苦労ばかりかけているバイク職人のタマゴロウという男がいた。
タマゴロウに愛想をつかしたかみさんは離婚届を置いてネコボルトの猫坊をつれて出ていってしまった。

それから三年。
かみさんと猫坊を失ったことを後悔し、真面目に働いたタマゴロウは元々腕がよかったこともあり、裕福になった。
しかしどれだけ金が入ってもかみさんと猫坊を失った寂しさは消えないまま。

ある日ニャーレー・ニャビットソンに乗って町を走り回っているといじめられているネコボルトを見つけた。
助けてみるとそれはなんと猫坊!

「ネコっつぁん!」

「猫坊じゃねぇか!?」

猫坊に訊くところによると、かみさんはまだ自分に未練があり、独り身だということ、生活は楽ではないこと……

「キャットさん。ずいぶんネコっつぁんに未練があらぁ」

まだかみさんにあう勇気はないタマゴロウは猫坊に小遣いを渡し、明日鰻を食いにつれてってやると約束してその日は別れました。

「俺と会ったことはキャットさんには内緒だぜ?」


その日の夜。

タマゴロウにもらった小遣いをキャットさんに見つかってしまった猫坊。

誰からもらったときかれてもタマゴロウとの約束を守り、知らないおじさんからもらったと言い張ります。

とうとうキャットさんは泣きながらスパナをふりあげます。

「貧しくてもあんたにひもじいおもいをさせた覚えはない。このスパナはネコっつぁんのスパナだ。これで殴るのはネコっつぁんが殴るのと同じだよ。さぁこらしめてやる」

猫坊は観念して全て白状してしまいます。

ぐうたら亭主が真面目になったときいて嬉しいがなんだか会うのは気恥ずかしいキャットさん。

翌日猫坊に晴れ着を着せて送り出したキャットさんですが、気になって鰻屋の前をうろついていたら猫坊に見つかってしまい、鰻屋で久しぶりに親子二人と一匹の団らんとなる。

顔を赤くしてモジモジモゴモゴしている二人に猫坊は言いました。

「二人ともよりを戻したいんだろ?そう言っておくれよ。おいらもまた家族で暮らしたい」

この一言をきっかけに急速に打ち解けていくネコっつぁんとキャットさん。

元鞘。

二人はしみじみ言いました。

「しかしあれだなぁ「子は鎹」というが、あれは本当だな」

「鎹といってもボルトだよ」

「猫のボルトかい?」

「ネコボルトだけに」

最後に猫坊こう言った。








「へぇ~。おいらはボルトかい?どうりで昨日おいらをスパナでしめるって言ったんだ」

余談ですがBOLT(ボルト)ってバイクがあるらしいです。

評価や感想は作者の原動力となります。
読了後の評価にご協力をお願いします。 ⇒評価システムについて

文法・文章評価


物語(ストーリー)評価
※評価するにはログインしてください。
感想を書く場合はログインしてください。
お薦めレビューを書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ